母子家庭が高校入学費用で困った時に使える制度は? | 母子家庭の生活保護と補助金

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母子家庭の生活保護と補助金について、解説します。

高校入学費用が用意できないと悩む場合は、国や地方自治体が用意した制度の活用を考えてみると良いでしょう。制度を上手く活用すれば、母子家庭であっても無理なく高校進学を目指すことができます。

高校入学費用が用意できない母子家庭が利用できる制度の一つが、就学支度資金貸付制度です。

就学支度資金貸付制度とは、高校入学をするために必要となる経費の貸し付けを行う制度で、公立高校入学であれば最大16万円までの資金を借りることができます。

貸与という形になるため、利用をすると5年以内で返済をする必要があります。
ただそれでも、入学のための様々な費用を準備することが難しいという場合には、頼りになる制度です。

高校進学の際に必要となるのは、入学準備費用のみではありません。入学後には授業料や修学旅行の費用など、様々な出費が必要となります。これらの費用も、制度を利用すれば負担軽減ができる可能性があります。

高校の授業料に関して使える制度が、高等学校等就学支援金制度です。

これは、所得制限などの申請条件に当てはまる人に対し、高校の授業料が支払われる制度です。

所得制限は世帯収入で910万円以下など、かなり高めに設定されているため、お金がないと悩む母子家庭の多くは申請条件を満たすことができるでしょう。

この制度の特徴は、貸付金制度などとは違い、直接現金を受け取れないことです。
国が学校に対し授業料を支払う形で支給される制度となるため、支給の対象となっても毎月お金を貰える訳ではありません。

しかし、本来必要な授業料の心配をしなくて良い状態になれば、母子家庭でも安心して高校進学を目指すことができるでしょう。

もうひとつ、母子家庭が活用を考えておいて損がない制度が高校生等奨学給付金です。

修学旅行費など授業料以外に必要となる費用や支払いに対し使える給付金を受け取れる制度で、住民税非課税世帯であれば支給を受けることができます。母子家庭の中でも、住民税非課税世帯は申請を考えておいて損がありません。

高等学校等就学支援金制度と高校生等奨学金制度の特徴は、貸付ではないことです。利用をしても、返済を行う必要がありません。

授業料や修学旅行の費用など、高校在学中に必要となる費用で困らずに済む状態になれば、高校入学費用として借りた就学支援金の返済も落ち着いて行っていくことができるでしょう。

母子家庭だと高校進学は難しいのではないかと悩んでいるのであれば、利用できる制度がないか探すところから始めてみると良いでしょう。