先日ある経営者から相談を受けた。

「お金を貸して欲しい」と。


お世話になった方だけに、事情を聞いた。

まあ僅かな額ではあるが、世間にとっては大金とも言える額である。


一方的に送金先を教えられる


この段階で、「誰にもお願いできない」という。

裏を取れば、方々で前借り?前金?あるいは借入をしているようだ。


この段階で他者に借り入れできるはずはない。

自宅には債務オーバーの住宅ローンの抵当権が設定され、しかも土地は借地?これじゃあ誰も貸さんわな…


期限を決めてお貸しするも、その期限の銀行営業時間が終了し、返金はありませんでした。

予想通りの展開です…


私、近所の信用金庫で借入あります。事業を営んでいる以上、自己資金で賄いたいところですが、そうも言ってられません。

創業時は自己資金で法人設立をするも、2年目には運転資金を当時の信金の支店長から勧められて500万円借りました。

翌年に、資金の底は尽きないものの、経営赤字もあったので追加で融資を相談したところ、当時の営業に言われたのが「こんな経営状態で金借りる?貸せるわけないでしょう!」と。

近所の信用金庫は違いました。

「大丈夫ですから、困った時には相談くださいね」と。

結果その時に、泣く泣く愛車を売りました。

あまり乗っていなかったメルセデスベンツを…

あの時納得して売ったのですが、同等の車はもう2度と買えないと思いました。

その後、1取り引きで盛り返し、黒字経営に転じました。しかし、コロナ問題で再び厳しい状況に追い込まれました。

潜水事業は事実上休業状態が続き、物販は在庫で溢れ…

コロナ融資も借りました。しかし極力手をつけないようにしてきました。

創業時借りた運転資金は7年経って、完済しました。

その預金通帳には130万円ほど残高が残りました。

結果、その金融機関で借りたお金は年20万円弱の利益を生み出す要因になりました。


一方の信金では、「あなたの会社が倒産する確率は極めて低いので、いくらでも貸します」とキッパリ。

え?

経営状態を把握するAIが出した答えだというのですが、信じられません。

今では、転売用在庫も複数保有している不動産会社です。在庫保有期間は最短1ヶ月以内という物件もありました。取得契約後、偶然にも再販売先が決まっているシーンもあったり…


そんな私が思うことは…

【他人に金を借りるな!】です。

私の会社は、売掛を基本嫌います。

買掛も早期決済をするようにしています。そのおかげか?大手スポーツメーカーは売掛で仕入れをさせていただいております。本当にありがたい話です。


話を元に戻しますが、貸した金は返ってこないくらいの気持ちで貸さないといけません。

でも会社経営するようになって2度目の不払い(1度目は商品代金支払後の未着=後日遅れて納品される)今回の場合はどうなんだろう?


逆に「いくらでも貸す」と言われると…