古家付土地の物件を広告すると、「中を見せてもらえませんか」と聞かれることがある。
何故?とお聞きすると、「リフォームすれば使えない?」というご意見もある。
プロから見て、何故【古家付土地】と表記するのか?
答えは一つだけです。
「建物の性能保証はしない」からである。
取り壊しを前提にお買い求めいただく方には、その物件の解体費を売主が負担するのか?買主負担するのか?によっても変わります。
多くお問合せを頂戴する方が、大家業と称する素人です。金融機関が貸してくれたら買うというスタンスは居住用住宅を購入するシーンと同じ感覚で話をしてきます。
金融機関の目線は宅建業者目線と同じか?それよりも厳しい部分があります。
よく「大家業は儲かる」「大家業は金がなくてもできる」というような話を聞きますが、本当にそうでしょうか?
玄人(ここではあえて不動産業者と呼ばず、宅地建物取引業者=宅建業者といいます)は、購入する前に資金計画は終えています。
なので不動産の売却依頼を頂くと、目線が合えば、宅建業者に買取をさせることや自社で購入することもあります。
素人さんの場合、
そんな物件を見つけた瞬間「400万円で出ているものを300万円で購入した…」「いくらでもいいというから指値を結構大きくしたら、売主が血相を変えて、取引ができなかった」「過去に事件があった物件は嫌だ…(誰もがいいとは思いません)」「いくらになるの?(いくらで買えるんだ?)」
あたかも値踏みが当たり前の交渉からスタートです。
そして問い合わせ時には絶対住所を言いません。
こちらから購入目的を聞く前に「物件の内部を案内して欲しい」と記載して来られる方もありますが、値引誘導営業が嫌いな私は、その言葉が出た段階で、ご案内は致しません。
売主様が2000万円で売り出している物件です。
それを最初から400万円値引きされるなら買うと言われても、どうなんでしょうか?その言葉が発せられるのは、宅建業者くらいだと思います。
なので宅建業者向け買取募集する資料には価格が記載されていません。
そして借入で大家業をやって成功できるのはごく一握りです。
金利が安く借りられるから…
そんな軽い気持ちではじめたら、絶対失敗します。
私、会社経営者になってからいくつかの物件を買い取りました。
全て商品として、末は売却します。
収益化できる物件は保有します。
木曽川駅徒歩圏で購入した分譲用地も、すぐ売れました。
相続コンサルティングで提案した換価分割のため買取した物件も、収支は良いと思います。
同じ時期に取得した土地建物は、隣接地所有者から売って欲しいという声が実際に測量立会時に言われました。(まだ定期借家契約期間中のため、売りにも出していません。)
そしてやっぱり相続コンサルティングで提案した古家付土地は、更地渡しを条件に買取、売り出しその日に申込があり、お引渡しも済ませました
目線が合っているからだと思います。
素人さんの場合、賃料相場把握も他人まかせ…
そして借入…
大家業は不動産業者とは言えませんね。
そして不動産業者?それは免許を持って営業する宅地建物取引業者のこと?
素人が玄人の私に自分の目線を話すだけでは購入できませんよ。