「たどりついたら、いつも・・・。」
「おそくなっちゃってぇー!メンゴ、メンゴ!」
小松政夫ばりの”つかみ”で入ってきたのは
女性ながら部長代理、つまりぼくの上司の
大城ふみ女史。
ボクと年齢も変わらず、バツ2、こぶ2の
りっぱなシングルマザーである。
「おやっさん!お腹すいてるから、お通しなしで
煮込み大盛りちょうだい!
それと、ピーマン肉詰め!
生は大で、のどがキャーっていうくらい
冷えてるやつ!以上、大至急、ヨロシク!」
そう、ふみさんは、矢沢永吉・命!で、
このご時世にTRANSAMに乗り、
”SAMBODY'S NIGHT"を大音量でかけ
出社してくる。
ゴキュイッ!ゴキュイッ!
日本の広告代理店のみなさん。
販促のビールクィーンはここにいます。
「ブハァッ!キャーッ!」
生大一気飲み!
「竹内結子じゃできねぇだろって!」
「ばかねえ。こんなことしなくていいから
”竹内結子”ちゃんなのよっ。」
「なるほど。」
「みんなに”アサイチの音楽”をきいてんだけど
ふみさんは、やっぱCAROL系のバリバリで?」
「う~ん・・。ずっとそうだったんだけど、
ここんとこ、ちょっと変わってきて・・。」
「へえ。なんすか?」
「ヒーリング・ミュージックってやつの
”どしゃぶり”バージョン。」
「どしゃぶり?毎朝?」
「そう。そんでもがんばって起きて、
バッとカーテンを開けて、太陽のひかりを
全身で浴びるの。
すっごーく得した気分になれるのよ!」
「・・・。ふみさん・・、病んでない?」
「クッ、クック。どしゃぶりだけに?
”やんでない”。ってか!」
「ねえ、ここ笑うとこ?」
「みよちゃんは、いいの。」
~つづく~




