BOS-CLUB BAND 

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吹く風や煌めく木漏れ日、流れる水
そして遠くからみつめている月や星たち・・・
感動するために
ぼくらは生まれてきたんだ。


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「たどりついたら、いつも・・・。」


「おそくなっちゃってぇー!メンゴ、メンゴ!」

小松政夫ばりの”つかみ”で入ってきたのは

女性ながら部長代理、つまりぼくの上司の

大城ふみ女史。

ボクと年齢も変わらず、バツ2、こぶ2の

りっぱなシングルマザーである。


「おやっさん!お腹すいてるから、お通しなしで

煮込み大盛りちょうだい!

それと、ピーマン肉詰め!

生は大で、のどがキャーっていうくらい

冷えてるやつ!以上、大至急、ヨロシク!」


そう、ふみさんは、矢沢永吉・命!で、

このご時世にTRANSAMに乗り、

”SAMBODY'S NIGHT"を大音量でかけ

出社してくる。


ゴキュイッ!ゴキュイッ!

日本の広告代理店のみなさん。

販促のビールクィーンはここにいます。

「ブハァッ!キャーッ!」

生大一気飲み!


「竹内結子じゃできねぇだろって!」

「ばかねえ。こんなことしなくていいから

”竹内結子”ちゃんなのよっ。」

「なるほど。」



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「みんなに”アサイチの音楽”をきいてんだけど

ふみさんは、やっぱCAROL系のバリバリで?」


「う~ん・・。ずっとそうだったんだけど、

ここんとこ、ちょっと変わってきて・・。」

「へえ。なんすか?」

「ヒーリング・ミュージックってやつの

”どしゃぶり”バージョン。」

「どしゃぶり?毎朝?」

「そう。そんでもがんばって起きて、

バッとカーテンを開けて、太陽のひかりを

全身で浴びるの。

すっごーく得した気分になれるのよ!」


「・・・。ふみさん・・、病んでない?」


「クッ、クック。どしゃぶりだけに?

”やんでない”。ってか!」


「ねえ、ここ笑うとこ?」

「みよちゃんは、いいの。」



     ~つづく~
















「ほっけは16ビートにのって!」


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会社の後輩たちと居酒屋で一杯やってる時、

ふとしたことに気づいた。


「あれ?こういう店でもBGMはJ・popなんだ・・。」

「課長、まさかド演歌でも流れてると思ってました?」

「いや、でも歌謡曲ぐらいは・・。おやっさん、ここ有線でしょ?

リクエストできる?」

「へ?この店の曲を?リクエストォ?」

「うちはインターネットラヂオだけどぉ?

ホイ!ほっけ焼きたてお待ちぃ!」


旨そうに脂ののったほっけが、ジリジリいいながら

インターネットの西野カナ「たとえどんなに」とともに

ログインしてきた・・。

せめて五木ひろしの「夜明けのブルース」だったら

ほっけも登場の仕方を考えただろうに・・。



「ねえねえ、「カヨオキョク」ってなに!」

「おいおい!だれだぁ?このコ!」

「アルバイトのみよちゃんですよ、課長。」

「歌謡曲って、流行歌のことっすよね!課長!

いつも街にながれてる・・。

うちの父が紅白見ながら言ってました。」

「ああ!関ジャニみたいな!みたいな?」


ーわけわかんねぇ・・・。

「ところで、みよちゃんは何年生まれ?」

「平成3年ですし。いい年こいてますし。」


・・・たしかに、そのころはもう・・

昭和の歌謡曲はおわっちまってた・・・。


しかし、いつごろからだろう?

レコードがCDやMDに変わって、

まもなく音楽はダウンロードするモノとなり、

自分だけのプレイリストをつくって

かなりパーソナルな楽しみ方へ変わった。


氷川きよしを支えるおばちゃんたちは

歌謡界に”親衛隊”なるものが

あった頃の”落ち武者”に見えてくる・・。


まっ、どっちでもよい。


自分用のイケイケソングや失恋ソングが

あった方が生活にリズムが生まれる。


「みんな、アサイチの音楽ってなんだい?」

「ぼくはJAZZっす。SMOOTH.JAZZで。」

「おれは高校時代から、マイコォー!

マイケル・ジャクソンの”BEAT IT"一本です。」

「あたしは、AIKO!」

「課長は何なんですか?」

「あっ!知りたぁーい!」


「うん・・。この間の休みに作ってみたんだが・・。

テレビとか映画の影響が強くて、

”サンダー・バード”とか”ロッキー”とか、

”燃えよドラゴン”とか・・・。」


「・・・、課長、中日ファンでしたっけ?」

「サンダーバードは雷鳥のことっすよね?」

「ロッキーって、犬か何かの映画ですか?」

「・・・種馬だよ!」

「やっだー!課長!やらしいし!」


おまいら、おれが社長だったら、みーんなクビ!

じぇねれぇしょん・ぎゃっぷ?上等だよ!

だいたい、ピンク・レディも知らないやつらに

何を言ってもダメなのだ!


「おやっさん!〆鯖ちょうだい!」

「あいよ!」

「ゆっくりでいいよ、4ビートで。」

「そいじゃあ、鯖いたんじゃうよ!

速攻でいくよ!

ブルース・リーのキックみてえに!」


「へへっ、しってやがる・・。」



      ~つづく~











「大予告編」!


おまたせしました!

10月1日より、新シリーズ、スタート!


灼熱の晩夏をようやっと乗り切り、

透明になった風の中に

稲藁の匂いが混じっています。


秋がようやく顔をのぞかせました。


BOS-CLUB BANDも再始動いたします!


第一弾として、10月より「街角音楽史」が

スタートします!よろしく!



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