仕事をはじめてから、今日はまる2ヶ月となる日でした。
あ、僕の仕事はヘルパーです。
仕事ができるのであればどんな職種でも良いと思い、必要最小限の条件の元に面接を受けましたが、はやりこの業界に出戻りする形になりました。
んで、少しずつ余裕も出てきて、他の職員とも少し込み入った話ができるようになってきました。
先日、いつも決まった時間帯に居合わせる職員とこんな会話をしました。
職員Bさん:「制度がまた変わったみたいやけど、良いように変わったわけとちゃうみたいやなぁ・・・。」
僕 :「えぇ・・・そうですねぇ・・・。有益な部分もあるかもしれませんが、そうではないと感じる方は多いよう
な気がします・・・。たまたま耳にする話がそういうのが多いからかもしれませんが・・・」
職員Bさん:「せやなぁ・・・制度と言うても、紙っぺらでちょちょいと変えても、生活が変わる人のことを考えてな
いしなぁ・・・。」
僕 :「それは制度が変わる、毎度のことではあると思うんですけどね(;^ω^)」
職員Bさん:「いっそのこと、制度に振り回されて苦しまへんようにしたったら良いのになぁ・・・」
僕 :「・・・というと?」
職員Bさん:「いやぁ・・・それこそ医者が法律で、障害者が生まれへんようにしたったらえぇのになぁ・・・」
その言葉を聞いた頃にちょうど仕事の時間がきてしまったので、僕はその土壇場をひっくり返すことができずに、別れてしまいました。
・・・僕は、いろんな意味でド肝を抜かれました。
確かに制度が変わることで、その制度を利用する方々は振り回されてばかりではある。
けれども、その1点だけで自身の存在を全否定してしまう障害を持つ方はあくまでも僕の想像上、そう多くないのではないかと思っています(もしも、そう思ってしまう障害を持つ方がいましたら、ごめんなさい)。
つまり、制度に振り回されてしまうのは自身が障害者であるから、自分は不幸であり、生まれてくるべき存在ではなかったと、当事者が思ったり言ってしまうならまだしも、そうでない健常者が。しかも、障害を持つ方の支援をする仕事をする者が、そういった思い込みで決めつけてしまっているかのような言葉に、驚きました。
そしてこの職員Bさんは、Bさんが言ったそのものの法律はないものの、優生保護法やその流れを汲む母体保護法といった法律、出生前診断といった検査が存在すること、そのことをめぐって障害者団体や女性団体の運動があったことなど・・・僕は当時のことは、本の中で「歴史」としてしか知ることはできていないので、偉そうに「知っている」と言えた立場ではありませんが・・・にしても、そういったことを知ってて言っているのか、知らずに言っているのかわかりませんが、どちらにせよ驚きました。
職員Bさんは、なぜそんなことを言ったのだろうか・・・?と考えながら、仕事を終えた後考えながら帰りました。
考えながらふと、「Bさんは、自分が関わっている障害を持つ方に対して、『生まれてこなかったほうが幸せだった』と思っているのだろうか・・・だとしたら、そのご家族に対して僕に話した言葉を言えるのだろうか・・・」と。「僕の兄や、前妻や長女の友達やそのご家族にも、その言葉を言えるだろうか・・・」と考えてしまいました。
・・・言えるはずがない。どんなにそのBさんが正しいと信じていようとも、障害を持つこと=劣等という図式がBさんにとって揺るがないとしても・・・むしろ、障害を持つこと=劣等という図式ができあがっているならば、それを本人やご家族に対して言うことはタブーであるという答えも自然とできているはず。そう思うと、言えるはずがない・・・と。
ここまでBさんが発した言葉にばかり気をとられてしまっていましたが、それではBさんの発想や思想を攻撃しているだけにすぎないこと。そうではなく、Bさんに対して、あるいは職員や会社全体としてこういったことへの教育がほとんどなされてないであろうと感じました。
介護に関わる技術や知識はもちろん大事であり、日々何かしらの研鑽を積んでいくことは不可欠です。
・・・が、僕たちの仕事は物を作って売るというものではなく、「人間」を相手とした、単なるサービス業ではない以上、それらとは同等・・・もしくはそれ以上に求められる人権に対する意識も必要ではないかと考えています。
一口に「人権」といってしまうほど、ロジックなものではない以上、無論僕が語れそうな代物ではなく、やはり当事者が言葉を紡いで伝えて続け、それを聞き続け意識し続けてこそ、単なる「良い話」から「本物の人権」へと昇華させることができるのではないかと考えています。
・・・が、実践するにはどうしたらいいものか・・・。その話を誰にしてもらうと効果的か・・・。
また新しい課題ができて、楽しみになってきました。それに、「母よ殺すな」もひっぱり出してきやんとあかん。
あ、僕の兄はCP(脳性マヒ)で、前妻はRP(網膜色素変性症)です。