金沢に着きました。
 
時間帯からして、場違いな列車の到着にホームの人たちから、好奇の視線を浴びます。
そんな中、列車からは「サンダーバード」へ乗り換える人が降りてゆきました。
 
 
「降りろ、降りろ~こっちは今から、酒と駅弁よ!」
 
 
金沢を発車しますと、車販嬢からの放送。
 
「お弁当、ビール、ホットコーヒーを用意しまして、みなさんのところへお邪魔します」
 
確かにこう言っていた筈なんです。私は今か今かと心待ちしていたのですが…。
 
なかなかやって来ないんです、車販嬢。
「日本海」には、さほど乗客は残っていないと思うので、すぐ現れると思っていたのですが、どうしたことなんでしょう。
 
嫌な予感をしつつ、辛抱強く待ち続け、車販嬢ようやく現れました。
 
しかし…
 
ワゴンがスカスカなんです。
 
「あのぉ~弁当は?」  「すいません、売り切れました」
 
「ビールは?」  「ビールも売り切れなんです」
 
「はぁ~?どういうことや!せっかく待ってたのに!」
 
とは、言ってませんが、ガッカリです。
ま、もともと「日本海」では車販は扱っていないらしいので、今回は列車の遅れのための便宜的なことだったので、もともと品物は積んでいなかったのだと思います。
 
くやしいので、売れ残っていた酒を購入しました。
この先の敦賀で長時間停車があるので、食料は手に入れられるのですが、敦賀では、もう終点に近づきすぎるので、そんな気にはなりそうもありません。
 
結局、昨夜に買っていたコンビニおにぎりが役に立つはめになり、おにぎりを食べながら酒を呑みました。
 
そして敦賀。機関車交換が行われます。
やはり、これは外せませんね。目に焼き付けておきたい光景。撮影できなくても見る価値はあるので、見にいきました。
 
イメージ 1
 
ギャラリー多いです。それはいいんです。私もそのひとりですから。
 
しかし、マナーが悪い。
子供がホームの先まで出て撮影しているのに、親が注意しないんです。それどころか、子供をホームの先に立たせて記念撮影しているのです。
その場所で撮影したら危ないという認識が、親も子供にもないのが問題なんです。
 
機関車の運転士も、「危ないじゃないか」という険しい表情で作業しているのが、印象的でした。
 
敦賀を出てからは、もう通い慣れた湖西線。
景色を見るのはヤメにして、空いている上段寝台に上がって二度寝することにしました。
上段ははしごで上がるのが面倒だったり、揺れが気になったりで、敬遠されがちですが、荷物置き場のスペースがあるので、ベッド自体は広く使える利点があります。なので、私は嫌いではないんです。防犯面でも、上段の方は安心だという感じもします。
 
定刻よりかなり遅れているのに、いったいどこで情報を仕入れているのだというくらい、京都では多くの撮り鉄ギャラリーに出迎えられ、それは京都を出ても続いていた模様。やたら汽笛がなっていました。
 
結局、大阪に着いたのは13時前になりました。約150分遅れです。特急料金も返ってきます。めでたし。
 
時間はかかってしまいましたが、今回の紀行は予定していたことが、だいたい消化できたので、やめなくて良かったです。(終わり)