大阪府柏原市亀の瀬は、大阪平野と奈良盆地の境目、生駒山地のふもとにある。この地域は、古い時代から地滑りが頻繁に発生している苦難の歴史がある。

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昨今は、地滑りの歴史を周知させるキャンペーンが展開されているようで、興味があったので出かけてきた。

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JR大和路線(関西本線)・河内堅上駅を下車して、線路沿いを奈良方面へ歩く。旧奈良街道の国道25号線とは別世界の静けさである。踏切を渡り、しばらくするとJRのガードをくぐるが、ここからが関西本線の旧ルートとなる。地滑りが元で、線路は大和川の対岸を走る新ルートが建設された。現在も電車はそちらを走っている。

 

視界が開けてくると、名勝・亀瀬岩がある場所に行き着く。地滑り対策工事の車両用に道が広くなった場所の先に旧線のトンネルがあった。

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中には入れないが、これは織り込み済みだ。亀の瀬訪問の本当の目的は近くにある「地滑り資料室」である。しかし、予約制との案内と共に、資料室の扉は閉じられていた。ありゃりゃ。

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宿泊を伴う行動なら下調べをするが、日帰りで行く場所は基本的に現地に行ってのお楽しみのスタイルなので、残念だが仕方ない。帰宅してから検索すると、日曜・祝日は予約なしで資料室へ入場できるらしいので、これは仕切り直しになるだろう。

 

資料館がダメになったので、それなら三郷町まで旧道でも歩こうと思ったが、旧道へ向かう道は工事関係者以外立入が制限されていた。

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これも、少し進めば旧道の入口だし、強行突破しても良かったが、大人しく引き返すことにする。中途半端になったが、これで初めての亀の瀬訪問は終了となった。

 

すぐ帰るのも癪なので、亀瀬岩を入れて列車撮影をしてみた。

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もうすぐ引退になる
201系を撮影して、しばらく休んだあと、周辺の構造物を見ながら駅へ向かった。

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次回は資料館を中心に、山側の街道も行ってみたいと思っている。