人生で初めて「なんばグランド花月」(NGK)へ出かけた。NGKは、いつか行きたいと思っていた場所だが、何となく敷居が高い感じがしていで敬遠していた。

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心境の変化で、行こうと思ったのは、何か月か前の新聞連載にオール巨人師匠が登場し「劇場でするネタは、テレビではしない」と語っていたからだ。ぜひ劇場へお越しくださいというメッセージと受け取った私は、この言葉で劇場に行こうと決めた。

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この日、オール阪神・巨人は漫才・落語部門のトリで登場した。

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ネタに関して言えば、テレビで見るのと雰囲気は大差ないと感じた。いつもの安定感と、ものまねで笑いをとる様はさすがで、高校生の時にJR鴻池新田駅前のニチイ(現・イオン)で見た以来の生漫才に感動した。しかし、その中でテレビだとちょっと引っかかるんじゃないかと思った文言があった。大した文言ではなく、これを聞くと、ちょっと苦言を呈す人がいるかもしれないという程度だが、私は勝手にこれがテレビとの違いと結論づけた。

阪神・巨人以外の出演者も皆、面白かった。その中「ザ・ぼんち」を取りあげたい。漫才ブームで大人気だった
80年台から比べると、晩年のザ・ぼんちは、おさむ師匠の大声が特徴のうるさい漫才という先入観があった。私はそれを好んでいなかったので、どうかと思っていたが、この日のネタは様々な話が行ったり来たりする展開で、よくできていたと思う。なので、おさむ師匠の大声もマッチして、大して気にならなかった。観客の反応もかなり良かったと思う。

 

あとは吉本新喜劇。最近はテレビで新喜劇を見なくなっているので、知らない出演者も多い。これでは、ギャグについていけずに自分だけ劇場で取り残されるかもしれないと心配だった。しかし、この日はギャグがさほど多くない展開で、誤解から大ごとになっていく脚本が分かりやすくて面白かった。心配は杞憂だった。(この日の新喜劇は、326日にテレビで放映されると館内放送あり)

 

全部で2時間30分のステージは、あっという間に過ぎた。これで劇場の雰囲気にも慣れたことだし、もう敷居が高いとは思わない。今度は、行き当たりばったりで当日券を買うのもアリだなと思ったのだった。