大津市歴史博物館でミニ企画展 「江若鉄道-思い出の日々-」が開催されていたので出かけた。ここの博物館は、江若鉄道関連の展示が開催されるタイミングで何度か行っている場所だ。

 

今回行ってみて目を引いたのが「琵琶湖鉄道歴史研究会」の江若鉄道時代の写真と現在の写真の対比だった。

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JR湖西線に取り込まれて江若鉄道の面影が残っていない場所もあれば、未だに現存する建物があったりと興味深い内容だった。

 

江若鉄道関連以外の展示では、近江八景と呼ばれる好景色の歌川広重の浮世絵をよく眺めた。東海道五十三次歩破を目指している身なので歌川の絵は外せない。かつて歩いた矢橋(やばせ)などの絵に思いを馳せた。

 

博物館を出てJR大津京駅へ向かう。この日の後半は街道「西近江路」歩きだ。コンビニで買ったおにぎりを列車の待ち時間にほお張り、一駅比叡山坂本駅まで移動する。7月に浜大津から新唐崎公園まで歩いているので、今回続きをするつもりだったが、新唐崎公園まで戻るのがおっくうになり、旧街道の合流地点までショートカットすることにする。ちなみにこのショートカットする道は江若鉄道が走っていた線路跡だ。

 

県道553号線に合流する手前の「苗鹿3丁目」から旧街道に入った。この道はやがて雄琴へ通ずるが、歓楽街でひっきりなしに車が行きかう県道側と比べてとても落ち着いた街並みだった。

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県道へ合流すると「ファミリーマートおごと温泉店」でアイス休憩。

 

再び街道へ戻り、「衣川」で湖側へ進路を変える。道路が拡張されたり、住宅化が進んで街道の位置があやふやになっているが、地理院の地図の道路地形をみて旧街道を推理する。

 

新しい住宅街が古い町並みになり、しばらく歩くと「堅田浮御堂」に到達した。浮御堂は普通に観光でやって来たことがある場所で今回が3度目。外国人観光客やカップルに混じって散策する。午前に行った博物館で浮御堂界隈のジオラマを見ているので思いを馳せてみるが、再建された建物はともかく、対岸の風景にコンクリート建造物が多く見えるので、いわゆる風光明媚な感じとはならない。それでも目の前に広がる湖面を眺めると開放感があって気持ちや良かった。


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この後は街道へ戻って、JR堅田駅が近づいた所で今回の行程を終了とした。これで琵琶湖の約3分の1を過ぎたくらいだが、案外早めに日本海側までたどり着けそうな気もする。今度はいつ来ようかと考えながら帰路についた。