映画館「シネ・ヌーヴォ」を出て、九条駅から地下鉄中央線に乗車。コスモスクエア駅に降立ちました。駅の外へ出ますと、潮の香りが体を包みます。
「くそ、ビールの一つでも買ってこりゃ良かった」と思うくらい、昼下りの岸壁はまったりしていました。
ここから、「なにわの海の時空館」へは徒歩約7分とありましたが、私は倍以上かかったと思います。歩くのが遅すぎですね。ちなみに時空館へはシャトルバスも運行されていますが、このシチュエーチョンでは、やはり、歩いていかないとダメでしょう。
1000円くらいとられるかと思っていた入場料は600円。中学生以下はタダですから、親子連れや学生のグループで来場をターゲットにしている感じもあると思いますが、入場した時に目に付いたのはカップルばかりでした。
展示棟のドームへは、一旦、エレベーターで地下へ降りて、海底通路を通っていきます。この海底通路の頭上は一部、窓が設置されていまして、海の様子が見学できるようになっています。
工夫されているとは思いますが、顔を見上げて海底を見るというのは、少し違和感があります。空の明るさがあるので、海の水という感じがしませんでした。
通路を通り終えると、エスカレーターでまた昇り、ドームに着きます。そして、エレベータで4階へ上がります。
「維持コストが…」
これだけで、経費がかかっていると感じてしまいました。
4階では先ず、「1983年大阪世界帆船祭り」、国際帆船レース「「SAIL OSAKA '97」の映像を見ます。昔の日本丸や海王丸の航海の様子を見て、懐かしく感じました。私は船マニアという程ではありませんが、神戸港にこれらの帆船が入港した時は、学校の制服のまま、撮影に行ったものですから。
また当時の知事、岸昌(きしさかえ)氏の映像も見受けられましたので、「お~」 どこに注目しているのでしょうか?
画面に釘付けになっているのは、私くらいで、他のカップル連中は、そんな私をけげんそうな感じで見ていました(と、思う)。
映像を見たあとは「世界の海洋交流史」コーナーへ。
ここでは、昔の人が発明した緯度や時間の測り方を、再現された測定器具で体験できることができるのですが、機会オンチの私は、危うく器具を破壊しそうになったので、早々と退散。
もともと世界史は苦手ですから、この階の展示物は軽く見ただけで終わりました。
こんな感じで始まった「なにわの海の時空間」ですので、たぶん、すぐ見終わってしまうだろうなと思い、ここを出たら、近くの野鳥園にでも足を運ぼうと、この時は感じながら、3階へ降りていったのですが…。(つづく)