いつも通っている大阪・十三「第七藝術劇場」で、今日は2本連続で鑑賞しました。
 
先ず10:30分上映開始の「小屋丸・冬と春」からです。
 
新潟県十日町市の奥深く、豪雪地帯にある小屋丸地区。失礼ながら、初めて聞く地名です。そんな集落に、外国から移住してきた家族を含む、地元の人々の暮らしを追う作品です。
 
 
しかしながら、外国人の監督がこのようなドキュメンタリー作品を撮影すると、ちょっと作品の作り方に違和感を覚えてしまい、正直つかみづらい映画でした。あとは豪雪地帯を白黒作品にすると、イメージが沸きにくかった。あくまで素人の私の感想なんですけどね。
 
つづいて、「玄牝」です。
 
「小屋丸」を見終えて、ロビーに出ると、大勢の人が並んでいてびっくり、それも客層の9割が女性で、私は浮いていました。
 
「玄牝」は、「自然に子を産みたい」との思いを持った女性に答える、愛知県の「吉村医院」での模様を描いた作品です。
 
 
オープニングで吉村医院に通う女性たちが感想を述べるのですが、笑顔が美しい女優のような妊婦さん達が、吉村医院に来て良かった言っているのを見て、「良い感想ばかりを追うのなら、ちょっと違うのではないか」と思っていました。
 
しかし、映画が進むにつれて、そんな私の不安は無くなりました。
 
心や実際の生活に問題を抱えている女性、吉村医院での集団生活に違和感を覚える意見、そして吉村医師自身の家庭のことなど、よく撮影できたなと感心しました。河瀬監督の視点は、表面的なことだけにとらわれていないなと思いました。
 
あとは出産シーンですね。男の私からすれば、目をそらしたくなる所もあり、ちょっとショックでしたが、良い勉強になったと思います。
 
ちなみに河瀬直美監督には、かなり前に「萌の朱雀」のイベントで、奈良県五條市でお見かけしたことがあるのですが、当時はあまり映画に興味がなく、河瀬監督のことを存じていなかったので、あまり注目していなかったんです。今から思えばサインの一つでも貰っておけばと後悔しています。写真は撮らせてもらったのですけど。