熊本県球磨郡多良木町にある「ブルートレイン・たらぎ」に今年も行ってきました。
 
 
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いつもならチェックイン時に、隣接する「多良木町・ふれあい交流センターえびすの湯」の入浴券を貰えることになっているのですが、今日が臨時休館ということで、隣町のあさぎり町にある「ふれあい温泉・温華乃遥(おかのはる)」に行くことになり、送迎してもらえることになっています。出発は18時に決まり、別の宿泊客1人が同乗するとのこと。それまで、多良木町で生産された食料品を販売している「えびす物産館」に行きました。
 
 
昨年と同様、米(ひのひかり)やつくだ煮などを購入。宅配便の手配をしてもらって、ブルートレインたらぎへ戻りました。ここで、風呂へ行くもう1人の宿泊客と対面。私と同世代か、少し下の男性だろうと予想していたら、なんとおばさんでした。それも私より年上の。
 
 
少し驚きましたが、送迎の道中、運転している役場の人にいろいろ質問していたので、行動力のある方なんだと納得。ブルートレインたらぎも何かの情報で知ったんでしょう。そんな道中の外はのんびりした風景で、帰省してきたような感覚を味わいました。
 
 
連れて行かれた「温華乃遥」は正直言って良かったです。ちょっとイレギュラーな出来事があって連れてこられた訳ですが、車がないと行きにくい場所にあるので得をした気分でした。帰りは夕食の買出しをしたいので、道中にある「ゆめマート」で降ろしてもらいました。
 
 
酒や惣菜を買い込み、ゆっくり歩いて帰着。フリースペースとなっている車両で夕食にします。車内に戻ると、先ほどのおばさんも弁当を広げています。私も新聞を読みながら晩酌を始めることにします。
 
 
この車両ももとは寝台車だったのですが、ベットを取っ払ってフリースペースに改造されました。ブルートレインたらぎに泊まる人は、夕食を外でとる人も多いみたいですが、私はここで食べることにしています(鉄道ファンですから)
 
 
家にいるのと同じ感覚で、だらだらと晩酌を続けて2時間近くなった頃、若いカップルが到着。以前だったら、「こんなマニアックな場所に、カップルが泊まりにくるなんて」と思ったでしょうが、昨今の鉄道趣味の世界では、女性の進出も目だっていることですし、珍しく感じることはなくなりました。
 
 
すっかり酔っ払って自分のベッドへ戻ると、先ほどのカップルが隣の区画にいることが判明。「個室ちゃうんかい!」と心の中でぼやきます。
 
 
ブルートレインたらぎの宿泊エリアは「開放寝台」と「個室寝台」の2種類あり、私はマニアですので、往年の元祖・開放寝台を選んでいるのですが、2人っきりの世界に浸りたいカップルなんかは、個室を選ぶものだろうと思い込んでいました。
 
 
「いちゃいちゃする声なんか聴かされたら、かなわんなぁ」と気にはなりましたが、そんな心配は無用で、私の方がソッコーで眠りについてしましました。
 
 
寝台車の余韻に浸る間もないほど爆睡した私は、翌朝、周辺を少し散歩したあと、朝食を食べにフリースペースへ。
 
 
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予め頼んでいたパンを受け取り、購入したコーヒーと共に頂きます。ちゃんと朝刊が用意されているのが嬉しいですね。その後、ここの管理人の方と少し雑談。朝食を充実させたいという構想があるが、いろいろ問題があるとのこと。
 
 
朝食後は洗面を済ませて、出発の時間までベッドの上段へ上がって仮眠したり、周囲や床下機器を眺めたりとマニア視点での車両観察をしました。
 
 
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寝台内での飲食が禁止されていますし、車両は屋根の下に置かれているので、保存車両としての状態は良いほうだと思いますが、少しづつ、外観に痛みが目立ってきているのが見受けられます。この先、車体の補修や再塗装をしなければならないのは確実でしょう。
 
 
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運営している多良木町も、費用の面などで対応は慎重にならざるを得ないでしょうが、例えばサポーター制度などを取り入れて、なんとか「ブルートレインたらぎ」を末永く運営してほしいと思います。