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いつも視聴しているABCラジオ「堀江政生のほりなびクロス」に以前、ゲストで「この世界の片隅に」のプロデューサー・真木太郎氏が出演されておりました。この中で、この作品がクラウドファンディングによって支えられていると知り、なかなか珍しい経緯だなと感心しまして、映画館へ足を運ぶことにしました。

 
映画の後半から私の周りで、あちらこちらからすすり泣きが聞こえてきましたが、私はこの時点では涙腺は閉じたままだったので、今日は泣かないなと思っていました。しかし、エンドロールでクラウドファンディングに参加された方の氏名がどーっと流れてきたのを見て、単純に素晴らしいと感動し、私は涙が出たのでした()

 
歴史が好きな私にとって、作中、当時の生活の様子や情景がリアルに表現されていて、ずっと興味深く見れました。


そして、何といっても、主人公・すずの人柄でしょうか。すずが嫁いだ先の義姉・径子との関係が次第に発展していくのが良かったですね。各方面から、声優を務めた、のんさんの良さが伝えられていますが、すずの人柄にマッチした起用だなと改めて感じました。

 
戦時中を描く作品については、当事者を中心とした「あんなものじゃない」という意見があります。この作品がそれについてどういう評価かはわかりませんが、作中何度か出てきた「普通」という言葉が心に残りました。戦時中でも、普通に過ごす日々があったと知ることができたと同時に、これからは私も、普通を噛みしめて生活しようと思いました。

 
映画の舞台となった呉市は、以前、一度だけ「大和ミュージアム」が目的で訪れたことがあるのですが、今回の鑑賞でまた行きたくなりました。私は今まで、アニメ作品などの聖地巡礼と称したロケ地巡りを冷ややかな目で見ていたのですが、今回の作品を検索していると、のんさん自体が聖地巡礼されているではありませんか。私も聖地巡礼したくなったことですし、これまでの考えを反省しなくてはいけないと思ったのでした。