2009年夏の姫川温泉の旅で、最後のキハ52型に乗車した後は、私は大糸線に向かう意欲がなくなった。

 

しかし、翌年の2010年秋に「急行きたぐに」と「北陸路に残る国鉄型車両」を追いかける旅をした際、糸魚川で途中下車している。その時に向かったのが「ひすいの湯」だった。

 

ひすいの湯は、大糸線姫川駅が最寄り駅で列車に乗ろうと思ったが、相当な時間待ちが生じたので、歩いて向かっている。姫川は糸魚川の次駅なので、歩くのは楽勝だろうと思ったが、思ったより遠かった。疲れ果ててたどり着いた「ひすいの湯」は、独特の温泉臭がして湯量は豊富で、浸かるとほかほかになった。大変心地の良い場所であった。

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そして、温泉帰りに大糸線の列車を捕まえた。キハ120型がやって来た時は、時代の流れを痛感し、とてもカメラを向ける気にはならなかったのを覚えている。この時はキハ120型より、419系型電車の方に心が向いていたのだ。

 

そして、糸魚川から富山までの道中に419系に乗ることが出来たので、旅の終わりの有終を飾っている。結局、419系に乗ったのは、この旅で最後になってしまった。

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 この後、しばらく大糸線に足を向けることはなくなった。しかし、大糸線自体の存続問題が浮上してくると、キハ120型がどうかとか言っていられなくなってくる。なので、2019年に久しぶりに出かけることにした。尚、この時のことは以前の記事「2019/07/28 大糸線乗り歩き」に記しており、ここでは割愛する。

 

しかし、この時の乗車で、大糸線の雄大な景色に見とれて、改めて良さを再確認したのであった。