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以前、ここのブログでもレポートしましたが、昨年の秋に私は、国鉄魚沼線廃線跡めぐりをしてきました。ですので、今回の作品を見るのは自然な成り行きでしたね。

それにしても、妹の華(谷村美月ちゃん)は人間的に出来すぎです。
明るくて、健気で、引きこもりの兄の太郎(高良健吾君)をなんとか立ち直らせようと、あらゆることを試みるのです。
 
こんな兄思いの妹、なかなかいませんよ。そんな娘が病に犯されるのですから、人生は残酷です。

華がいるから、家族が仲良くなったといっても過言ではないでしょう。
ちょっと頑固な父親(大杉漣さん)ですが、華のように朗らかな母(宮崎美子さん)がいて、バランスが保たれていました。食卓のシーンが私は好きでした。
 
「この映画は泣かすための話ではない」と、高良健吾君は言っていましたが…。

華が息を引き取るシーンから、私は涙腺がゆるくなっていきます。しかし、これは想定内。
 
しかし、華が亡くなり、ショックで、また引きこもりそうになる太郎が、立ち直るきっかけとなったあのシーンで私はもう…。
 
終盤なんて、花火が打ち上がるだけで号泣です。でも、華のおかげで、太郎が立ち直ったのだし、華も満足していることでしょう。
 
そういう点が高良君「泣かすための…」にコメントにつながったのだと納得して、映画館を出ました。
 
それにしても、花火大会って、騒がしいだけでうんざり(花火が騒がしいのではなく、集まる人々が)と思っていましたが、舞台となった小千谷市片貝町の片貝まつりでの花火の趣旨は素晴らしいですね。ちょっと、花火大会の見方が変わりました。
 
ちなみに映画には、魚沼線の片貝駅跡が何度か登場しました。
 
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私も廃線跡の探訪時に立ち寄って撮影しましたが、当時はまさかこの地域が舞台の映画が製作されているとは思わなかったので、駅跡が写るたび、私は「ああ~」と思ってしまいました(笑)。