Relic
男物の腕時計をしてて
ふと気付けば遠くを見ている
ここには心も無いように
君の声が大好きだよと
前も言ったような記憶が僕の
口を閉ざさせてしまう
触れれば失いそうな予感がしてる
その綺麗な髪も かき上げる仕草も
スローに見える そんな幻なのか
誰かにかけれた魔法が解けない
それすら受け入れている
独りで生きようとしないで
煙草など吸いもしないのに
枕元に古びたオイルライター
香りが好きなのと
何度か体を重ねてみても
吐息混じりの声は僕の名を
まだ呼んではくれない
答えなど本当は分かってるけれど
その静かな微笑みも 優しい眼差しも
狂おしい程に 独り占めしたくて
誰かとの思い出の中に浸り
そこから出ようとしない
僕を信じてよ側に居るから
男物の腕時計
古びたオイルライター
捨てろだなんて 言わないから・・・