ぼくらは

それぞれ理想という名をつけた完璧を目指したんだね

そして上を見上げ苦しみという味を覚え恐怖をかんじるようになったんだ

涙で楽しかった頃の思い出が流れても 疑うことを学んでも

てっぺんにのぼって空に近づくことが最高の幸せを手に入れられるんだとそう信じた

信じたかった


明日なんか考えないで

土を感じ

みちばたの花を摘んで

風で飛んでしまった黄色のスクールボーシをひっしに追いかけた

20分で帰れる道をたくさんのともだちと2時間もかかって帰ったこともあった

小さな虫に驚き 木の実に手を伸ばし

10円菓子を秘密基地で食べて

疲れてたくさん寝て

欲なんてなくてすこしずつすこしずつ大きくなっていったあの頃


最近さあの頃にひどくもどりたくなってしまうよ

それは ただの逃げなのかな

負け組みなんてへんてこな名前がつくのかな

すこしずつすこしずつ年をとってけばいい

ちいさく ちいさく なっていけばいい

道草食いまくってつまみぐいする喜びでねむりにつけばいい


どんな生き方をしても

死はやってくるから

土に戻るんだから