イクトゥス(ΙΧΘΥΣ)とは、魚を意味するギリシャ語の単語

イクテュス(魚)
初期のΙΧΘΥΣと太陽車輪エペソ
3世紀初頭

イクトゥスイクテュスichthys ichtusギリシャ語: ΙΧΘΥΣ/ ἰχθύς 発音 [ikʰtʰýs]) は、弧をなす2本の線を交差させてを横から見た形に描いたシンボルである。初期キリスト教徒が隠れシンボルとして用いた。

英語では、イクサス (ichthys, ichthus[ˈɪkθəs]) のほか、ジーザス・フィッシュ (Jesus Fish) やクリスチャン・フィッシュ (Christian Fish) とも呼ばれている。

頭文字の符牒

イクテュスはギリシャ語で「魚」という意味を持つが、同時にΙΗΣΟΥΣ ΧΡΙΣΤΟΣ ΘΕΟΥ ΥΙΟΣ ΣΩΤΗΡ (ギリシャ語でイエスキリスト神の、子救世主)の頭文字を並べたものでもある。

古代ローマにおける用法

隠れシンボルとして次のように用いられたといわれる。まず、1人の人間が明らかにランダムな直線や曲線を砂の上に描き、その線のうち1本を円弧にする(イクテュスの半分)。もし、もう1人が地面に線を何本か描き足す中でイクテュスの形を完成させれば、2人はお互いがキリスト教徒であると確認できた。

ミラノ勅令以前のキリスト教徒は、迫害処刑されるおそれがあったため、信仰を公にできなかった。

WIKIより