新日本フィルハーモニー交響楽団第653回定期演奏会@サントリーホール


10年に一度くらいの稀有な音楽体験でした。

武満徹「系図」
序奏の最初の音が響いた瞬間から滂沱の涙。ホルンが主題のメロディを奏でるともう号泣…そこから白鳥玉季さんの朗読、御喜美江さんの郷愁と滋味に満ちたアコーディオン。すべてが素晴らしく、曲が全て終わるまで涙は止まらず。

マーラー「交響曲第4番」
これもまた床しい音楽。レニーというよりハイティンクや小澤に近い引き締まったアプローチだが、何しろオーケストラの音色が綺麗なことこの上ない。第1楽章のフルート4本のユニゾン、まるでそういう音色の一本の笛のような響きです



終演後、佐渡さんと楽員のみなさんがロビーに出てきて能登半島地震の義援金募金を行いました。多分トリフォニーでもやると思います。篤志の御方はどうぞご協力を。