2023年8月20日
日曜ぶらり寄席2023 立川寸志落語会@大和市廣瀬商店


会場の業態転換で一時は終了が噂されたものの、寸志さんの熱意と席亭さんの尽力で継続。

今回は乗換えを最小限にしたかったので千川から直通の湘南台ゆきで向い、西谷で後続の横浜始発の特急に乗換えて大和へ。直通の湘南台ゆきは東横線日吉までは急行になりますが、副都心線内は各停で元町・中華街ゆきの場合は必ずある東新宿での急行待避をしないのが特徴です。また、二俣川で海老名ゆき特急に接続しますが、西谷で降りて乗換えても二俣川まで行っても同じ特急に乗り継ぐことになるため、着席チャンスを考慮して西谷で乗り換えたわけです(実際西谷で座れました。二俣川で混んできたのでこれは正解)。


大和に着いて駅前のガストで定番のチキンソテーで早目の腹ごしらえしていざ会場へ。



一、壺算 寸志
今回、前座の半四楼さんが大ネタに挑戦ということで寸志さんが先発。
アニさんに買い物へ付き合いを頼むところで多くの演者は「アニさんはずる賢いから買い物上手」と言うが、寸志さんはカットして「買い物上手だからアニさんに頼め、とカミさんに言われた」と言ってアニさんを乗せて買い物に付き合わせる。なるほどこの方が無理がないしアニさんもその気になる。
道具屋が陽キャで好人物だがいかにも商売は下手そうに仕上がっていて爆笑。そんな男だからアニさんのトリックに苦悩したあげく最終的にはキャラが崩壊して別の客にキレて喧嘩になったりする。とにかく寸志壺算は噺に無理がないので聴いてるこっちもアニさんのトリックに手玉に取られてしまうのです。

一、✕✕✕ 半四楼
というわけで二番目に上がった半四楼さんだが、あっしが大嫌いな噺だったので、ここ数年通り「聴かなかったこと」にしてしまった。半四楼さんが悪いのではない。噺そのものが生理的に合わないのでホントは出てしまいたいのだが、小会場ではそういうわけにもいかないので誰の高座でも下を向いて寝たふりをしてしまう。悪しからず。
苦手な噺でも演者が熱演すれば引き込まれることがあるが(近年では風子さんの「芝浜」、萬橘師の「鼠穴」、ぼたん師の「子別れ・下」など)、この噺だけは演者が熱演すればするほど気分が萎えてしまうのです。今回の半四楼さんも熱演でしたが、この熱意を別の噺に向けてほしいと思います。なお何の噺だったかはあえて書きません。ヒントとして「家元が大嫌いと言っていた噺」とだけ書いておきます。

お仲入り

一、だくだく 寸志
覚えてからしばらくお蔵入りしていたが、先日の「寸志の立川流」で久しぶりに演ってからあちこちでかけているとのことで、寸志さんとしては「編集途上」の噺。でもサゲのあともうひと押ししたり泥棒先生が(絵に描いた)タンスを開けようとする様子をパントマイム調にしたりとオリジナリティも感じた。あとの茶話会で「15分くらいにしたいんだよね」と仰っていたので今後の「編集」に期待。