2022年8月26日
第一回三遊亭律歌の独演会@池袋演芸場

マラソン落語会ウィーク5日目。
池袋演芸場の下席は昼は定席、夜は落語協会特選会と名打って、若手から大看板までの独演会、二人・三人会、親子会などの公演になります。真打昇進すると、披露興行後に主催公演を打たせてもらえます。


一、金魚の芸者 律歌
住吉踊りの準備の都合で会主の律歌師が先発。
6月のガールズで披露した噺。今回は独演会ということでロングバージョン。この夏あちこちで演って噺が練れて語り口に余裕が出て、爽やかな気分に誘ってくれました。

一、だくだく 菊一
「イケメン前座」として話題の菊太楼門下の前座、二つ目目前です。テンポがよく若手らしいきびきびとした高座には好感。

一、住吉踊り 律歌・橘之助
地方での真打昇進披露公演のため今年は浅草の住吉踊りに出られなかったので(途中まで出るつもりで稽古していた)、振付と音楽監督を務める橘之助師の協力のもと三曲を披露。まず「奴さん」、上を律歌師、下を橘之助師で。橘之助師による住吉踊りの説明と口上に続いて「字余り都々逸」を二人で。締めは基本のかっぽれの中に歌舞伎の所作ダテの手が絡む「喧嘩かっぽれ」で賑々しく仲入り。

お仲入り

一、音曲 橘之助
騒ぎ唄「茄子と胡瓜の喧嘩」のあと圓歌門下になった頃の思い出話と三味線音楽の説明。ここで律歌師が締め太鼓を持って登場。三味線の調子の見本として出囃子を。野崎(八代目文楽)、老松(三代目志ん朝)、一丁入り(五代目志ん生)、序の舞(五代目小さん)の四曲。律歌師は開口一番以外の全高座に登場。最後は十八番の「両国風景」。今回は舟遊び〜川開き「た〜まや〜」の掛け声で賑々しくおあとと交代。

一、お見立て 律歌
いろんな人で聴いているので正直「またか」という感じでしたが、喜瀬川花魁がすごくキュートでギャルっぽくて、喜助を振り回すのも「杢兵衛大尽に会いたくない」というより退屈しのぎに喜助と遊んでいるように見えてとってもカワイイ。そんな花魁に乗せられた喜助も途中からは無茶振りを楽しんでいる。

真打昇進から約四ヶ月、さらにスケールアップした律歌さんを満喫した「寄席バラエティショー」でした。