「つまらないな…なんか面白い事はないかな…」

そんな事を思いながら用事を済まして桜木町を散歩していると

「お…東北物産展?いいねぇ」

そう、物産展は普段手に入らない珍しい食材の宝庫なのだ。私の大好物。


「おぉ…見た事無い物が沢山…お!!これは!」

迷わずそれを手に取りお会計へ。


ほや




前々から気になっていた食材である。

ほやは「甘味、酸味、塩味、苦味、旨味」の五味を持つと言われる珍味である。その上、海のパイナップルとも呼ばれる不思議食材であり、その味には昔から大変興味があった。


袋を開けて香りを嗅いでみる。

中々に磯臭い香りだ、イカを彷彿とさせるよな海鮮の良い香り。

そうして一口食べてみると…なるほどこれは…不思議だ…

まず旨味が来る。そして遅れてやや酸味と苦味が甘味の奥に隠れて登場する。そして最後に磯の塩味もある。

口に跡残りする凄まじい磯臭さ。これは海鮮好きじゃないと耐えられないだろう。


間違いなく酒が欲しくなる一品だ。

そういえばほやって人間と遺伝子情報がかなり近いらしいよ。同族を食べてるみたい…?かも。


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「なんか面白い事無いかなぁ…?」

まだまだ僕は好奇心に飢えていた。

「そういえば、まだ行った事無いあの店があったな」

ここ中華街には実はアジアンスーパーが数多く存在する。中東やネパールなどの輸入食品を扱うお店だ。

ただ、お店の人や出入り客がほぼ外国人で占めている事から、なんとなく気圧されて今まで立ち入るのを渋っていた。

「今日は、気分が良いし行ってみるか」

色黒堀深な店主の顔を見て店内に入ってみる。


中東のお米や見た事の無いスパイスや穀物が沢山置いてある。なんなら向こうの国のバカデカ歯ブラシと歯磨き粉まで置いてある。

「よ…読めねぇ…」

ほとんど何が書いてあるか読めない。そりゃそうだ英語でも無いのだから。

途中で店内に入ってきた美人の外国人にガン見され緊張する。


「うーん…どうしよう…お!これは!」

ビリヤニのスパイスと日本語表記のあるパスタ用のスパイスが売られていた。見た事も無い料理名だがそれが逆にそそる。これだから「ふぉーれん」な「かんとりー」の食材は面白い。

「これお願いします!」

「ハイ、ジャア…オツリネ、アリガトウ」

…お釣り40円間違えてるぜ…おっちゃん


チャオメン用スパイス




これでお値段250円ほど。お安い。

袋を開けた途端これまたスパイシーな香り。

「粉…か…」

そりゃそうだ、スパイスなんだもの。うどんに振りかけてみるとまるでマトンカレーの様な芳醇な香りが広がる。

…このまま粉をかける物かは知らないが。


食べてみると…

「ん…味がしない…?いや…辛い!!」

これはまんまカレースパイスだ。しかもピリ辛。一気にエスニックカレーうどんになってしまった。

「やっぱりちょっと深みが欲しいな…せや」

試しに、レモン果汁、トマトジュース、ヨーグルト生姜、醤油を加えてみる。どれもカレーの材料に使えるので合うはずだ。

「うーん…謎の味だが、悪く無い」

こういうエスニック料理だと言われればそう思える味になった。


このチャオメン、調べた所「炒麺」と書くようで中国の焼きそば料理なんだそう。

インド、ネパール、イギリス、アメリカでも親しまれていて中々グローバルな活躍をしている。

いつか僕も本当のチャオメンを食べて、このスパイスを美味しく使い切りたいものだ。