今年の地元の夏祭りがすべて中止になった。昨日は熊本、鹿児島と豪雨で甚大な被害が出た。私の地元では昔堤が決壊して川が氾濫して、平野部が水に浸かり田植えが終わり根がやっとついたくらいの稲が全滅していたらしい。そのため、地区の庄屋さんが集まり、どこかの庄屋さんの娘さんを人柱にたつことになった。ある庄屋さんがくじには当たり、あえて自分がくじに当たるようにしていたと美談があるが、後に作られた美談だろう。日頃から庄屋さんにお世話になっているお鶴さんが代わりに人柱にたつと言った。お母さんがたつならと息子の市太郎もたった。それからは堤が決壊することはなくなった。それから、8月の終わり、親子の霊を弔うため、鶴市傘鉾祭りがある。市内の平野部を全て歩いて巡行するため、暑さと距離から日本一過酷な祭りとも言われる。地元では7月の終わりに祇園祭りがあるため、夏休みは祇園ではじまり鶴市で終ると言われている。今年はコロナでどちらも中止のため、疫病退散の祇園祭り、堤防を守る鶴市が中止なのは心配だ。最近二回あった九州北部でも堤防は決壊することはなかった。