先月のことだが、従兄弟が死んだ。

彼はもう10年近く植物人間状態が続き、寝たきりの状態だった。

もちろん、しゃべることも自分で物を食べることもできない。

音が聞こえているのかもわからない。

外から見ているだけでは瞬きをするだけだった。


彼とは小さい頃は良く遊んだ。

夏休みになると、祖父母の家で会うのが恒例だった。


年は私のほうが2歳年上だったが、体は私の方がはるかに大きく、プロレスごっこをしてても

私がいつもいじめているようだった。


彼は、大学4年の卒業前の1月に突然倒れた。

それまでは何の前兆もなく突然だった。


原因は、脳内出血。生まれつき脳の血管が異常に細かった事が、そのときに初めてわかった。

彼は、生まれながらにして1歳年をとるごとに毎年3%づつ脳の血管が破裂する危険があったという。

本人はもちろん、そのことはだれも知らなかった。倒れて初めてその切ない運命を知らされたのである。


私がサラリーマンを辞め、起業しようと思ったのはそんな彼の人生を目の当たりにしていたこともあった。


人生は1度しかない。

明日、自分がどうなっているかわからない。

やれることは今しなければ。


そう思って家族の反対を押し切って脱サラした。


それからもう2年がたとうとしている。


会社はまだまだ軌道に乗れない。

がんばるしかない。


彼のためにも。



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