『結局』
君が言う
『何が言いたかったのですか。』
『特に』
僕は言う
『言いたいことはありません。』
言いたいことは無かったけれど
伝えたいことはあったんだよ
と
ささやかな弁解をしてみる
愛していたって
憎んでいたって
同時に君を
見つめるかもしれないじゃないか。
『君が』
君が言う
『こっちを見ていたから』
そうだよ僕は
紛れもなく君を、君を見ていて
ただその瞳は
黒くて、とても黒い
好意など、これっぽっちもありません
僕は君を、
憎んでいます
憎んでいます
『伝えたいことはあったんだよ』
と
小さな声で弁解をする
ただ何も
言いたくなかっただけで
想い続けていたのだけど
『結局』
君は言う
『何も残らなかったんだね。』
『いいえ』
僕は言う
『憎しみは残りました。』
『結局僕たちは何も気付いていなかった。』
僕は言う、
君は言う、
I love『d』 you.