肺せん癌 ステージⅣ
ファーストライン治療中
タグリッソ78日目
なったのは去年の春頃。
その頃は膝も痛く、
片足を引きずるように歩いていた。
膝をかばうから背中も痛いんだ、
と思って我慢していた。
膝は半月板損傷が原因だとわかり、
入院、そして手術。
その時の一番の痛みは膝だったので、
背中の痛みは二の次だった。
でも、膝のほうが落ち着いてくると
背中の痛みはぐんぐん増し、
整形外科でレントゲンとったり、
マッサージベッドでほぐしたり、
首を牽引したりしてみても、
痛みは増すばかり。
仕事から帰るとさらに痛みは増し、
ベッドに寝たり起きたりするのも
「痛いー!」と言わずにいられない。
当然眠れなくなり、朝はよれよれ
その時、こんな痛みがこの先の人生、
ずっと続くのであれば、
長くは生きたくないと思ったほど。
痛みのある生活が日常になってしまうと
痛みのない生活って、
どんな感じだったのか
思い出せなかった。
あれから半年以上がたった今、
痛みの原因は肺癌の骨転移とわかり
放射線治療とタグリッソのおかげで
痛みはほぼない生活となった。
入院して治療をしているとき、
バイタルチェックのたびに
痛みは10段階でいうとどのくらい?
と看護師さんから聞かれていたけど、
今なら1にも満たないかも。
先月くらいまであった
チクチクとした痛みも最近はなく、
カロナールの服用も減らしたのに。
そうなると、今度は
痛みのない生活に慣れてしまい、
生きるのがつらくなるほどの
痛みのある生活って、
どんな感じだったか記憶が薄くなる。
おかげさまで今は痛みがないけれど
またいつ悩まされるかはわからない。
そうなることも覚悟はしている。
でも、例え痛みが再発しても、
半年前とはメンタル面が違うかな。
痛みの原因がわからない、
痛くても仕事で12時間拘束される
という状況がないぶん、
気持ちは違うような気がする。
天童荒太氏の小説「ペインレス」で
事故により痛みを感じないという
登場人物がでてくるが、
痛みを感じないことは決して
幸せなわけではないとわかった。
私からしたら、楽そうと思うけど
痛みを感じるからこそ、
病気を発見したり治療ができる。
末期ガンの患者が、かつて味わった
痛みの性的快楽をもう一度死ぬ前に
感じたいと医療用麻薬を調整する
といったシーンもあり、
痛みって奥深いなぁと思う。
ちなみにこの小説は、
天童氏ならではの大人な内容です。
キティちゃんのお麩に湯を注ぐと
中からリボンやハートの
小さな麩がでてくる限定品。
めちゃ可愛いかったし、
美味しかった
