ありがとう、さようなら。 | うりつとすりと日向ぼっこ

うりつとすりと日向ぼっこ

爆裂お嬢・うりつ様と元保護犬「すり」の日常♪

今日はかかちゃんの独り言・・・

 

10月31日、

実家の解体工事が終わった。

途中で家の残骸を見た時は

何ともいえない切ない気持ちになった。

 

 

 

 

 

 

6年前に父がなくなり

母も1人で暮らせなくなり

ホームに入所した。

 

色んな諸事情により

家を解体する事となった。

小さな家だったけど、

父と母が懸命に働いて建てた家だった。

 

 

 

 

 

 

幼い頃思い出すのは

家の前の桑畑と、家族みんなで囲んだ食卓。

 

やがて父と母はじじばばになり家族も増えた。

狭いキッチンでワイワイ言いながら食事をしたね。

 

じじもばばも幸せいっぱいの笑顔だった。

 

 

 

 

 

 

姉と妹と部屋の整理をしていると、

大切に保管された写真がたくさん出て来た。

みんな若かった。

いずれ誰かが整理する事を考えたら

その写真は捨てる事にした。

 

 

 

 

 

 

ばばが大切に育てた植物は枯れ果て、

解体が決まってからは手入れもしなかったので、

雑草が生い茂って以前の面影などないほど荒れていた。

 

最後に鍵を閉めたのは22日の朝。

 

 

 

 

 

 

解体工事が決まってから家の整理を始めると

不思議な事が起った。

鍵が勝手にかかったり

和尚さんが来てその場で仏壇の供養して頂いた鈴の撥が消えた。

 

じじが自分の家に別れを言いに来たのだろうか。。。

 

じじの時代は終わった。

思い出が染み込んだ全てのものはなくなった。

それでも時間は流れて行く。

 

 

 

 

 

 

残ったのは

心の中にある思い出だけ。

でも、それで十分。

形ある物は残っても

後片付けをする人が困惑する。

それは残された者の使命なんだけど。

 

ここで生まれて育った時間は

薄れて行っても忘れる事はないだろう。

 

ばばの変った姿が強烈に頭に残るけど

毎日家族の為に暖かい食事を作ってくれた

あの頃の明るい母の事も

決して忘れないと思う。

 

 

 

 

 

 

家族が繋がってたこの家に

心から、ありがとう。

 

さようなら。

 

 

すり君日記より 

 

11月10日 金曜日 晴れ たいよう。

 

かかちゃんが3枚の写真を持って来た。

「いずれ捨てちゃうけど

ここには若い父と母が写ってるから」

そう言った。

 

古いモノクロの写真だ。

どうして色がついてないんだろう。。。

 

「かかちゃんは昭和の化石だから」

かかちゃんが笑う。

 

幼いかかちゃんも写ってた。

こんな時代もあったんだね。

 

その頃、

おいらはどこに居たの?

 

「あははは!

ウン十年前の事だから

すりのママやパパだって生まれてないよ」

かかちゃんが笑った。

 

時間は何があっても流れて行くんだって。

次の世代にバトンを渡して。。。

 

 

 

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