★中国ワインのすご〜い秘密?!
世界の工場から中国リスクなどと、
いずれにしても、今世紀の世界を牽引している中国経済。
静かに暮らしていたくても、
誰も中国の影響から逃れることはできません。
かの有名ブランドの日本法人の売上は
30%が中国からのお客様よるものとか。
ワインの世界でも、
今や中国が値段を支配しているといってもいいでしょう。
在日フランス大使館によると、
2011年にはボルドーの30のワイナリーが
中国人投資家に買収され、
現在はその倍の数が交渉中だそうです。
ボルドーのラフィット・ロートシルトは
その漢字名が縁起がいいことで値が高騰しました。
中国のお客様を狙ったラベルで
人気作戦を図ったワイナリーも多々あります。
かのムートン・ロートシルトまでその人気をあやかろうと
2008年のエチケットは中国人画家に依頼しています。
日本人画家が初めて起用されたのは1979年ー。
29年の経てば勢力は変わるのも納得です。
しかし驚くべきは、そのパワーの実態です。
消費量が世界5位、
加えて生産量が6位といわれています。
消費量5位ですよ!!
それでも一人当たりの消費量は
年に1.1本(日本は2.1本)だけ。
これで世界5位の消費量になるのです!
ワイン人気は、輸入ワインに集中しているかと思いきや、
生産も6位です。
そう、日本で人気のチリやオーストラリアより多いのです。
それでも中国ワイン、みたことないですよね。
中国国内での消費だけで、さばけてしまうからです。
あ~人口の威力にただただ驚きです。
なにしろ、ワインの産地で有名な山東省、
人口が8000万人いるとか。
将来の日本の人口ともいわれている数字です。
でも、驚くだけでなかったのは、その歴史です。
実は中国のワインの歴史は
「フランスより古い!!?」からです。
シルクロードを通じて
「紀元前128年頃には」前漢の武帝の時代に
西域より醸造技術が持ち帰られたと記録があります。
当時は飲まれるのは貴族に限定されていましたが、
唐の時代にはワインつくりが西域で盛んになりより
13世紀の元の時代にはワイン文化が花開いたとか。
明や清の時代に廃れてしまったのですが、衝撃の世界史です。
さて、中国出張のお土産にいただきました中国ワイン。
2005年のチャンユーワインのカベルネ特選級
(といっても4段階の下から2番目)
「怪しい」という自分の先入観との戦いでした^^
だって、1892年からのワイナリーとか
1930年代になんとかとか
バランス完璧、口当たり濃厚、
宝石のような紅色など
中国語しか記載がないので、推測で読んだものですが、
あまりの自画自賛に、本当か信じられず。笑
ラベルも立派です。
アルコール度数記載がない。。。混ぜてやしないか?
などと変な想像をしつつ飲むと、
「あら、意外に美味しいわ」
濃い色と味わいの割にアルコールは低めです。
樽熟9ヶ月、カベルネ入りとあるので、
慣れた味で飲みやすく、意外にいけます。
安めのワインにありがちな臭みもありません。
「典型性強」と謎の中国語が書かれている割に
お料理に合わせやすく優しタンニンの印象です。
ボルドーワインが好きな
中国好みの味わいなのかもしれません。
不思議なのは中国で飲んだ長城ワインといい、
香りが少ないんですよね。なぜなのでしょう。
中華料理の味を邪魔するからなのかしら。不明です。
いずれにしても、
意外といけるので1杯では辞められず
チビチビと進んでしまいました。
そして、このチャンユーワイン。
本当に1892年創立でした。
華僑の富豪の出資で創立し、
ヨーロッパに負けないワインをつくるという気概のもと
ボルドー品種を当時から選んでつくっています。
緯度もボルドーと同じというから面白いですね。
実は、
中国国内シェアを20%ももつ大ワインメーカーです。
アジア一の規模をほこる地下蔵もあるそうです。
調べると世界のワインメーカーで7位の売上規模を誇っています。
(すべては内需だけで叩き出す人口のなせる技)
孫文もや中国のトップに愛されたワインとか。
歓待にも振る舞われるので、日本の方で体験した方も多いはず。
ワイン伝来もワイナリーの歴史も先輩であった中国ワインー。
これからますます発展して、
日本でも飲まれる機会が出てくるワインになりそうですね。
※ 輸入販売している業者さんをみつけました
→ ★
http://www.cnjpgroup.com/eastone/index.html
読んでいただきありがとうございます。
感謝を込めて
ワインライフプロデューサー
ミホヒラノ