イールスキンはうなぎの皮の事です。日本で食べられているカワヤツメウナギではなく、ヌタウナギと呼ばれるウナギの皮をイール・スキンと呼んでいます。このイールスキンを高級ブランドが使うようになってきた事にお気好きでしょうか？ 部分的に使っている物から、全体をイールスキンで製作している物までバリエーションが非常に多くなってきました。有名ブランドがイール・スキンに着目している理由があります。イールスキンの魅力って何なんでしょうか？
ヨーロッパでは幸運や金運を齎すとして珍重されてきたイールスキンですが、長く使っているうちに実用性も非常に高い素材である事に気付かされました。
風合い
ヨーロッパでは幸運や金運を齎すとして珍重されてきたイール・スキンですが、実用性も非常に高い素材です。長く使えば使うほど風合いがでます。「味がある」と言ったほうが良いのかも分かりませんが、非常に良い色になってきます。また、柔らかいので肌触りがソフトです。
個性
イール・スキン製のバッグや財布は大きさにもよりますが、数十匹のうなぎの皮を使って製作されています。また、天然うなぎの皮を使っているので、いっぴき１匹の皮に個性が現れ、それがバッグの特徴として現れます。その皮を縫い合わして作られた製品は唯一無二の存在になります。同じ形のバッグでも雰囲気が多少なりとも変わるのは、何か木製製品の様に同じ年輪の物は2つとない感じに似ています。色の染め方は同じなのですが、それぞれ異なった風合いに染まります。また、欧米で「ワイルドビューティー」と呼ばれる天然物独特の模様や傷、咬まれ傷がより一層の風合いをかもし出します。
軽くて強い 高度
イール・スキンは、薄いのに強度が非常に強く、牛革の1.5倍もの強度があります。そのため、重さは非常に軽くできます。そのため、持ち歩いても疲れにくいです。
水、湿気に強い
元々うなぎは水中生物ですから、雨や水分に非常に強く、靴やブーツにも使われ始めているんですよ！誤って何か溢したとしても拭取るだけでお手入れが簡単です。そんなイールスキン製品を日本の皆さんに紹介しようと思っています。
牛革やラム、オーストリッチやクロコダイルなど高級皮革にもそれぞれの魅力があって良いですが、イール・スキンもコレクションに加えてみる価値はあるかなと思います。
ヨーロッパでは携帯電話にもイールスキンが使われているんですよ！ノキアの携帯カッコ良いですよね！
