長男、ゆうたろう。
今日お出かけの帰りにゆうたろうがしばらく迷子になっていた為、予定してた外食とお店(おもちゃ屋)
まわりが中止になった。(四男、ゆうとを肩車しながら捜しまわった。結局、交番に保護されていた)
ゆうたろう、帰宅後リクエスト通り買ってやった牛丼食べないでべットに潜りこみハンスト。
そのうち、 四男、ゆうとがゆうたろうの牛丼の肉だけを食べてしまう。
それに気付いたゆうたろう。7才以上離れた弟のことを殴ってやる、殺してやると泣き喚いた。
1番、泣き叫んでいるだけで実害がないのでほっておく。
2番、代わりの牛丼を買いに行き、帰りに店(おもちゃ屋)まわり。
3番、代わりの牛丼だけを買ってくる。
私は3番を選んだ。
「牛丼買ってきてやるから、いい子にしてろ!」
納得いかないようだ。聞いても泣き叫ぶだけで何言ってるかわからん。
厳しくするか甘やかすか。冷たくするか優しくするか。
子を持つ親ならこのようなシーンはいくらでもある。
どれが正解なのか。
ゆうたろうをほっておいて考えた。
ゆうとに怒りを向けるのは牛丼を食べられたこと以外にもあるのではないか。
子供がゆうたろうだけの時、私が肩車をしてやるのはゆうたろうだけだった。
今でもよく覚えている。肩車をしてやったときのゆうたろうの喜ぶ声を。
今では肩車をしてやるのはゆうとだけだ。あるとき、肩車をゆうたろうがねだってきたことがある。
「アホか!」と返してしまった。ゆうたろうもわかっているのか、それ以上何も言わなかった。
だから、私は2番を選ぼうと思った。しかし、やはり不安が残る。
優しいだけでは駄目なのだ。優しく、そして厳しく。
ゆうたろうを寒い中、外へ連れ出し、ママチャリの後に乗せた。
「行くぞ!」
ゆうたろうはお店(おもちゃ屋)まわりが出来ると少し期待してるかもしれないがお店は行くつもりなかった。
夜空の中、ママチャリを走らせた。しばらくは後ろでぐずっていたが冷たい風にあたり頭が冷えたようで
いつものゆうたろうに戻っていた。
私が向かったのはめがね屋さん。ゆうたろうは黒板の字が見えないからメガネを買って欲しいと言っていたのを思い出したのだ。
メガネが出来上がるまでの時間に牛丼を食わせた。
出来上がったメガネに満足し喜んでいるようだった。
帰りがけゆうたろうは後ろから私にいろいろ話しかけてきた。
ほんとにいろいろだ。
「ゆうたろう、まだゆうとのこと殺したいか?」
「あれは冗談に決まってるじゃん」
「お前は泣きながら冗談言うのか?」
自転車の後ろに座っているゆうたろうの困っている顔が容易に想像出来たので少し笑えた。
今度、少し重いけど、肩車してやろうと思う、今日このごろ。