チェーン長の決め方、決定版です。
チェーン長の決め方は、【最小状態で最長。】です。これ以外に有りません。その他でやり方があるなら、全て間違いです。
私のバイクで説明。フロントシングルなので、わかりやすいです。これ、フロントダブルならインナーで同じ事をやるだけです。
リヤのディレイラー 位置をトップにしてから。
リヤディレイラー のテンションボルトを完全に緩めます。
ここで、チェーンを全て通します。
ここで、フロントチェーンリングにチェーンを掛けます。この辺がやりやすいですね。(私のバイクだと、KMCの118リンク全てを使うので、見やすいです。これ長くても、余らせてこの状態を作る。)
ミッシングリンク分を除いた状態のこの状態を作ります。
もちろんリヤディレイラー は一切動かない状態です。ノーテンション状態でですね。プーリーゲージが前にスイングしていてはいけない。
リヤディレイラー が全く動かない状態(プーリーゲージのロック位置)で張れるだけの最長長さが、このバイクのチェーン長です。
こんな感じになります。若干弛むくらい。リヤディレイラー が全く動かない状態で、ここで兎に角1番長い状況をつくります。
仮に2コマ足す状態を作ると、もうタルタルすぎて成立しません。これは、チェーンリング上で2コマズラすとわかります。
こんな感じで、タルタルすぎますね。なので、最長は、1番始めの長さになります。
コレ、丁度2速ロー側にシフトした時の最長長さなんです。
ここで、最長に張れる長さで決めてしまうと、先ほどのフルトップだと、長すぎて張れなくなります。
結局、少しでもロー側でチェーン長を決めてしまうと、トップでは長すぎて成立しません。
トップで若干弛むくらい、ここでテンションがないくらいが最良です。ちょっとくらい手で張ってもリヤディレイラー は動かないくらいが良い。
最後に若干のチェーンたわみを取ります。この弛みは、1番初めに緩めたテンションボルトを締めて行くと取れます。
この時、締めすぎず、ギリギリの所が最良です。
なるべくなら、ここはローテンションを狙う事。
ただし。
フルローにした際。ローが32Tとか、34Tとかだと、結構ローギヤとリヤディレイラー の上プーリーとの隙間が少ないので、これもテンションボルトを締めることで隙間を広げる事が出来ます。
ただ、テンションを掛けない方が良いので、ここもギリギリが最良です。
フロントダブルの場合、これをインナーで行うだけです。
私のバイクだと、フロントシングル58Tで、チェーンは118リンクです。
これが、ダブルだと、おそらくインナーは46Tとかになります。この場合チェーン長は、114リンク辺りになりますね。
ダブルの場合、シングルに比べ、アウター側では常に4リンク足りない状態になります。この4リンク差を埋めるのに、リヤディレイラー のテンションで補うんですが、それすなわち、負荷が掛かっているって事になります。
もちろんアウターローでは、どの場合でも必ずチェーン長は足りて無いです。これはどうしようもないですね。絶対に足りる事はありません。
因みに、トップ11Tで、ローが23Tだろうとも、28Tや30Tや32Tになろうとも、チェーン長は変わらないです。と言うか変わりようがないんですよ。だって長くしたら、トップ11Tでは長すぎるから。唯一ビッグプーリーにした場合は変わりますが、カセットはトップが同じなら、ローは何を入れても変わらないです。
色々なチェーン長の決め方がありますが、この方法が正解です。