TTマシン最適化計画。
Di2の取り付け。
DIY でやる時に困るのが、何を揃えたらいいのか?ですね。今回はその説明。
普通にわかりやすいのは、主要3セット。STIレバーと前後メカですね。これは揃えやすいですが、これだけでは動きません。他に何が無いとダメ?なの?と言う説明です。
私のTTマシンの現状の仕様を例に説明しますね!
SW-R9160 DHバー先端スイッチ。
SM-BTR2 内装バッテリーユニット。
SM-EW90-A 3極ジャンクションA。
EW-WU111 Bluetoothユニット。
SM-JC41 ジャンクションB。
RD-R8050-SS リヤメカ、アルテ。
FD-9070-F フロントメカ、デュラ。
後は、Di2エレクトリックワイヤ。
まず、アルテとデュラの区別はありません。デュラ用だからと言って、アルテで使えない事は無いですし、その逆もです。
ただし、7900番手デュラと6700番手のアルテと9000番、6800番以降とは相互性はありません。
10S用と11S用は別です。
因みに11S用なら全て使えます。私みたいに8050のリヤメカアルテと9100番手のデュラシフトスイッチと9070デュラフロントメカの組み合わせも大丈夫です。
今回は、11Sに絞って説明します!
Di2を取り付ける際に、主要3セットの他にどうしても必要なのが、ジャンクションAとバッテリー。
頑張ればジャンクションBは不用です。
5極ジャンクションAのSM-EW90-Bに全てを集めれば良いです。シフトからは2本、リヤメカから1本、フロントメカ1本、バッテリーから1本の計5本ケーブルをジャンクションAのSM-EW90-Bに挿せば良い。
ただ、この場合、ジャンクションAの置き場所を悩みます。
このパターンで、普通にステム下あたりにつけてしまうと、リヤメカのケーブルの長さが足りるか?どうか?です。
また、届いたとしても、フレームから3本のケーブルが出て来ます。
フレーム内装も出来ますが、その際もハンドルから2本は、フレーム内に行きます。
ジャンクションAをフレーム内装の場合、バッテリーは外装にした方が良いです。
ジャンクションAの役目ですが、充電用コネクタと、設定用スイッチを兼ねてます。充電用コネクタでUSBからPC経由で設定やアップデートが可能です。(この際のPCはWinのみ)
ボタンスイッチを押せないと様々な設定は出来ません。
この為、内装してしまうと、内装バッテリーや設定が出来ず、いちいち外に引っ張っり出す事になります。
よってこの仕様はおススメしません。
ジャンクションAには3種有ります。
一番楽なのが、SM-EW90-Bの5極。
次が、SM-EW90-Aの3極です。これはコラム下に取り付けたりしますね。ロードなら3極で充分です。5極は要りません。TTなら5極ですかね。
そしてもう一つ、EW-RS910。ハンドルバーエンド内装タイプです。
ハンドルバーエンド用EW-RS910のジャンクションAは、ピナレロF10などでフレーム取り付けジャンクションAと同じ物です。
ただし、このジャンクションA2極しかなく、1本入ったら1本は出す方向になります。
この場合、EW-JC130と言う、二股ケーブルを使う感じです。ただコレが曲者で、長さがイマイチ…。因みにこの2股ケーブルは、普通はSTIレバー間で使う感じですが、どこで使用しても大丈夫です。例えば、内装バッテリーとフロントメカ間をコレで取り付けて1本で出すとかも、長ささえ届けば可能です。
そこで!登場するのが、EW-WU111。
この夢のようなユニット!
初めてDIYで取り付けるなら、コレは是非欲しいです。
コレですね、通常のお役目は、設定やアップデートをスマホやタブレットでも出来るようにする、Bluetoothユニットなんです。(アップル製品はこれを使うしか無い)
そしてもう一つ、延長タップとしても使えます。
コレ自体はフレーム内装やハンドル内装しても良く、継ぎ足したいところで使えます。ケーブルとケーブルを繋げたい時には、コレが一番良いですね。
どこに入れても良いです。決まりはありません。
例えば、ハンドルからフレームに入る直前に入れたら、そこで切り離す事が出来ますので、ハンドル交換は楽です。
また、ガーミンなどサイコンに飛ばすことにも必要です。シフト位置やバッテリー残量をサイコンで見たい時にはコレが必要です。
ただし、このユニットは、1個しか使えません。
そして、延長用には、EC-JC200があります。これは、EW-WU111のBluetooth無しバージョンです。
多分、一番謎なのがジャンクションBです。
SM-JC41と40。40が内装用です。集合ユニットですねコレ!
4極です。ジャンクションAの何も機能のないバージョンだと思えば良いです。
使い方。リヤメカ、バッテリー、フロントメカから来る3本のワイヤを集結させて、1本出す用に使うってのが一般的です。
このジャンクションBは、何も機能が無いので、内装もOKです。
使わないようにするのも出来ますが、あるとケーブルの長さは節約出来ますし、楽です。このユニットに関しては絶対使用しなくてもいいユニットです。
因みにジャンクションAもジャンクションBも全てを接続し埋める必要はありませんが、ブランクの部分は、メクラ蓋がありますので、防水の為取り付ける事をお勧めします。
内装バッテリーは、2種あります。1個はBluetooth内装タイプのBT-DN110。そして安い方はただのバッテリーのSM-BTR2。
EW-WU111を使うならSM-BTR2の選択です。こちらの方が使いやすいですね。高きゃいいってものでも無いです。
因みに、BT-DN110とEW-WU111の併用な出来ません。
外付けバッテリーを使用するしか無い場合。例えばフレーム内にケーブルを引き込めそうに無いようなクロモリ等や、シートポスト内径が細すぎる場合です。過去の27.0mmはもちろん、27.2mmのポストも内径次第では厳しそうです。この場合は、ポストをギリギリまでカットして、フレーム側に内装させれば大丈夫です。
内装バッテリーの盲点。それは、私のTTマシンのような、フレーム側がリヤタイヤに沿ったデザインのフレーム。ポストが長く出せれば問題ないのですが、ポストの突き出しがある程度ないと、バッテリーが収まりきらないことが結構あります。フレーム側も湾曲しているので逃げ道がない時もあります。この場合は外装バッテリーとなります。基本はね…ただ、やってやれない事は無いです。イレギュラーな魔改造をすればですが…。
次に謎なのが、スプリンタースイッチ。
SW-R610。案外ダメな奴。
SW-R9150。割と優秀な奴。かっこいいです。
SW-R600。ダサい奴。
このうちR610はスイッチ単体では無い動きません。必ずDi2 STIレバーが必要です。コレだけが、接続場所を選ぶタイプです。STIレバー側で切り欠きがある場所のみにしか接続出来ません。要はこのスイッチ、レバーとセットなんです。Di2のSTIレバーが無いとこのスイッチは使えません。
因みに、TTタイプでは、一切使用出来ません。
その他は単体で動きます。例えば、フラットバーに取り付けたりする場合に、SW-R600を使い、ブレーキレバーはそのままでとか言う使い方も可能ですし、DHバー先端にSW-R9150を使うってのも可能です。
完全にスイッチを自作するベースユニットとして、SW-R600を使うってのもアリです。
TT用ですが、SW-R671が一般的です。アルテグレードですが、デュラグレードより良いですね。
SW-9071とSW-R9160はどちらもデュラグレードですが、どちらもワンボタン…。プロツアーでも使っているのを見た事が無いですww
ここは、アルテグレードの方が良いですかね…。DHバー先端でフロントメカの変速をしないのなら、コレでも充分です。
私のような感じで、フロントメカを単独で動かしたいなら、ブレーキレバー側をST-R9160かST-R8060などを使うか、旧ST-9071かST6871を使うか?です。
新型はワンボタン。何に割り当てるか?です。実はシンクロシフト用。
ここも不評なので、旧デュラやアルテを使う感じ。
ブレーキレバー側は、サテライトスイッチやスプリンタースイッチを入れるコネクタは無く、1極です。よって、DHバーから来るケーブルもここには接続出来ません。
なので、DHバー先端スイッチとブレーキレバースイッチを両方とも使う場合のジャンクションAは、SM-EW90-Bの5極タイプを使います。
TTに関して言えば、e-Tapやカンパはイマイチです。
特にe-Tapは酷い。スイッチは凄く小さいし、自由度も高いが…電源もチップの内装されてないただのスイッチなので、専用のコントローラが必要です。スイッチとコントローラ間は有線、コントローラから先が無線です。そのコントローラが曲者で大きめなサイコンサイズもあり、どのに付けるの?的な…しかもスイッチの長さを考えるとね…。e-Tapはこのスイッチのみです。ブレーキレバーはメカニカルと同じです。
話しは戻ってDi2 。
ウルトラ技で、フロント側をジャンクションBでまとめて、サドル下にジャンクションAってのも可能。このサドル下ジャンクションAにフロント側のジャンクションBから来たケーブルと、バッテリー、フロントとリヤメカを接続するって事も可能ですし、TTではたまにE見受けられます。この場合、フロントメカと内装バッテリーをEW-JC130で繋げれたら、EW-WU111で延長してジャンクションAに行けます。この場合のみ3極のSM-EW90-Aで行けます。(もしくは、フロントメカ無し)
このように繋げ順に意味は無く、サテライトスイッチの一部を除いて、全てどこかに繋がっていれば良いです。
例えば、リヤメカは凄く伸ばして、ジャンクションA、フロントメカはジャンクションBなんて無駄も可能です。
ジャンクションAをサドル下とかは、良くTTではやります。ちょっと考えなければならないですが、可能です。
因みに、ビジョン5Dハンドルは、ハンドル下にジャンクションAを入れるケースが標準装備ですが、アレは使わない方が良いです。普通にバーエンド用を使って取り付けましょう。
充電させるのに、いちいちHEXボルトを外さないといけないです。ちょっと面倒です。
この場合みたいに、ジャンクションAは、楽に充電できるような位置に設置した方が良いです。
何か外すとか、影に隠れてやりづらいのはイマイチです。
メカ的に、9000や6800系と9100や8000系を混ぜても大丈夫です。9000や6800系もアップデートを最新にすると、シンクロシフトに対応します。シンクロシフトは、モードを変えないと出来ません。通常はMモードです。ジャンクションAの自爆スイッチwで変えられます。
Fメカが意外にお値段高いので、ここは中古で、旧6870でも大丈夫です。
シャードーRDの9150や8050は、倒れて当たると案外簡単にエンドが曲がります。実は9070や6870のリヤメカの方が外部からの衝撃には強かったりします。また、衝撃で、リヤメカが一段奥に入ってしまうことがあります。この場合はリヤメカが動きません。ただ手で戻せば復帰します。
この夏は暑かったので、BTの熱暴走を防ぐ為に、暫し機能停止が働きました。特に休憩時炎天下の下に置くと、Di2の謎な無反応が出たりします。全く反応せず、ギヤも固定されます。この場合、しばらく走って走行風を当てると、勝手に復帰します。コレを防ぐ為に車体は休憩中に日陰に置くことです。