かなり前にカンパは12S化しましたが、正直言っていまひとつ。特にプロツアーでもあんまり聞きません。
世の中では、多段化=軽いギヤを足す。が多段化の意味となっています。
これは間違いです。
多段化=ワイドではなく、多段化=クロスが正常進化。
間を詰めてより一層シフト回数を増やし、ピンポイントなギヤ比を作るって方向が正しい。このピンポイントなギヤ比=ピンポイントなケイデンスと等しく。ケイデンスが一定であることが理想なんです。
特にTTをやり始めるとわかるが、一枚の違いがびっくりするほど違うのに気がつく。
一様、シマノでは、16Sまで現状の130幅でイケる特許は所得済みなんで、12Sなんぞ一気に突き抜けるかもしれない。
ところで16Sともなれば、大抵の方はフロントシングル化がいいんじゃ無いか?と思うだろう。
現にそのような考えの方も見受けられます。
で、私自身の考えは、フロントダブルで行くべきだと思います。ただし現状のフロントダブルでは無く、攻撃的フロントダブルです。
例えば、52×50Tフロントダブルや、54×52Tのフロントダブル。特にど平坦なTTなら、60×58Tとかのフロントダブルなんかは非常に武器になると思うんですよ。フロントが2T程度の高低差でダブルにする事が非常に重要だと思う。
多段化した事により、軽いギヤが足されるのは、まぁいいだろう。そこで例えば50Tのフロントでほぼ乗り切れるので、フロントをシングル化してしまえば良いと考えるのは消極的。 セット幅をわざわざ狭めてしまう。
そこで、フロントシングルで乗り切れるなら、2T足してダブルにすることを考える。
フロントが52×50Tだとして、
52×11Tのギヤ比は、4.727272727272727
52×12Tだと、4.333333333333333
もし、フロントインナーが50Tが居たらどうだろう。
50×11Tのギヤ比が、4.545454545454545
50×12Tは、4.166666666666667
52×13Tが、4
となります。そこで…。
52×11→50×11→52×12→50×12→52×13とシフトしたら、そう、52Tからみたら、11Tと12Tの間に11.5Tが存在すると言う事になります。
0.5Tが存在するって、本当は凄く有り難いんです。
もし、リヤが更なる多段化したら、私はフロントのクロス化が面白いと思ってます。そして、それこそが本当の意味でのシンクロシフトだと思う。
こうなると、電動は必須条件になりそうだし、フロントメカのデザインも変更を余儀なくされる。リヤと同じくプーリーガイドで100%チェーンを落とさない仕組みにすべきだろう。
次の技術的進化は、フロントのシフトでは?と。このピンポイントクロスを作るのには、どうしてもフロントシフトの正確さが必要。多少重くなったとしても、やる価値はある。そしてSRAMは諦めてしまったフロント変速をシマノが捨てない理由はそこじゃ無いのか?と思うんですよ。
実のところ、フロントは2T差なので、シフトの際のショックなど、そこまでシビアな変化は無いかと思ってます。
チョット面白いと思う。人柱になるしか無いかなぁと…手持ちの54Tと52Tを使い。TTマシンで試してみたいと思います。