「同時進響劇」なるものに興味をもって招待をもらったので、劇団現代古典主義の「スペインの悲劇~ヒエロニモの怒り~」」を観に代田橋の同劇団アトリエまで出かけた

 

いきなり冷たいおしぼりとうちわが出てきたのは40分ほどかかって自転車で行った身にはありがたかった

 

スペイン宮廷司法長官ヒエロニモの伺い知れぬところで、王族インペリアと恋仲であった息子ホレイショーが宮廷の何者かに殺害される。ポルトガル植民地獲得という国家利益の為に我が子を殺害された一介の役人ヒエロニモが、王族相手に果たす復讐なのだが、もともと16世紀のトマス・キッドの原作だから仕方ないかもしれないが、売りの「同時進響劇」なるもので70分に大幅短縮したと言っても、その「同時進響劇」が実感できず、ヒエロニモが復讐するまでがまだるっこしくて全体として大仰で冗長だった

音楽はスペインの香りのする選曲で良かった
 

最後になかなか見せるフェンシングの剣による殺陣があったのだが、こうしたアクセントをもっと早く入れられなかったものかと思ってしまった