ダンサー・女優の瀧愛美ちゃんが「今回はたくさん踊ります」というので、もともとダンスをうまく使うタイプスプロデュース「剣舞プロジェクト」の「言葉のない時」を観にひと月で3度目の六行会ホールへ

 

ここで自由席なのにびっくり、客の入りを観て心配、平日のみの公演でこの日が千秋楽なことに首をかしげる

 

これも終了しているから公演ページのあらすじを引用すると

 

とある学校があった。そこは生徒が言葉や字を使ってはいけない三ヵ月間の学校。
コミュニケーションは全て言葉以外の表現で行われるという。

主人公の「さゆり」は父親がその学校のOBで、今期からその学校に通うことを決めた。
入学すると、そこには一流のパフォーマー表現者たちが席を連ねている。

バレエダンサー、JAZZダンサー、HIPHOPダンサーなどのダンサー達。
日舞、パントマイマー。それになにをしているのかわからない者、
一般企業に働くサラリーマン、人生に行き詰った浪人生。

表現者はスキルアップの場所として利用するもの、言葉を持たない世界で人生を見つめなおそうとする者、想いはそれぞれであった。
「さゆり」はそこでバレリーナの「けいこ」と親友になり、言葉の持つ力と、言葉の攻撃性について学び、言葉に頼らぬ感性の尊さを学ぶ。
しかし・・・そんな中、突然「けいこ」が消えてしまう。

 

というお話だが、上のあらすじの前半は確かにほとんど台詞がなかった

後半けいこを探すところで沈黙をかなぐり捨てる登場人物たちが出てきて状況は一変する

 

けいこはいわば「サクラ」であることが判明し、それを演じてきた苦しい胸の内があかされるが、そのけいこやくが愛美ちゃんだった

 

全編さまざまなジャンルのダンスにあふれていて、愛美ちゃんも面目躍如だったが、やはりクラシックバレエ出身ゆえ、ビートがきいたダンスなどはまだやや不得手に見えた

その反対にいたのが普段から彼女とユニット CharMant を組んでいるストリート系の千勝(カズ)で、最初から最後まで実に生き生きと踊っていた

 

まあ、演劇というよりダンスの要素が大きなウェイトを占める公演だった