オーストラリア人の胸板がとても厚いので、ユニフォームがワンサイズ小さいのではないか? という疑問を持った。



 現に、どの選手を見ても胸と腕がピッチピチになっており、日本の選手と比べるとその差は歴然だ。


 これでは競り合いの時などにユニフォームを掴まれたら破れてしまうのではないか? また場合によっては首が絞まってしまうのでは? いや、もしかすると掴まれるのを防ぐ為にわざとピチピチにしているのではないか? 


 などと考えを巡らしていると、オーストラリアがロングスローをした。


 私はその光景を見て気が付いた。



 そうだ、ラグビーだ。



 オーストラリア選手は皆 「ラガーマン」 のような体躯をしているのだ。



 そういえば、オーストラリアはラグビーが盛んだったような記憶がある。



 そこで私は少し調べてみることにした。





 ・・・・




 やはりオーストラリアは、ラグビーW杯で唯一2回優勝している程の強豪であった。


 オーストラリアにおいてラグビーはサッカーよりも人気のスポーツのようだ。

 これはあくまで推測だが、小学校の体育でもやる程であろう。



 という事は、当然サッカー代表の彼らも幼い頃からラグビーをやっており、サッカー代表になる程だから身体能力も高く、


 「なあ、ケーヒル、お前本当にサッカーに行っちゃうのかよ?  もったいないよ。  俺らと一緒にいつかエリスカップ(ラグビーのW杯優勝トロフィー) を取ろうぜ!!」


 
 「・・・ごめん。  オレ、どっちかと言うと “手” より “足” を使いたいんだ・・・ だから、ごめん・・・」


 「ケーヒル・・・・。    シュワルツァーお前もなのか?」



 「いや、俺はキーパーだからアレなんだけど・・・。  その、俺、あんま筋肉が無いから・・・ラグビーはちょっと・・・」


 「シュワルツァー・・・・」 




 みたいな事があったとか無かったとか無かったとか・・・。




 少し話がズレてしまったが、オーストラリア人の筋肉質が目に付いた試合だった。


 目に付き過ぎてあまり試合に集中できない試合だった。