津波CG
先日2011/3/11おきた大地震では、宮城県をはじめ、
広い地域に大きな津波がおしよせました。
そのほぼ1年前にあたる2010年2月27日にチリ大地震があり、
この地域の方々はその津波の余波をうけていました。
これはそのときの津波の様子を再現するCGで、
右側がそれにあたります。
左は1960年の史上最大といわれるチリ大地震の様子。
地震はエネルギーです。
液体である海をゆらして伝わります。
それはちょうど水面に石をおとして広がる波と同じです。
しかし地震による津波はそんな小さな波と比べものにならない、
人間にはとめようがない大きな力で押し寄せます。
CGにあるチリからの津波が日本に到達するのは、
地震発生から24時間以上かかりましたが、
CGでは時間が短縮されています。
しかし震源と陸地と津波の様子を知ることができる、
よい資料であると思います。
球体である地球の表面を移動する大きすぎる波、
その力がどんなに大きくて止めようがないものかが
よく分かると思います。
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先日の地震でおきた津波は、
地震発生後、数分~数十分のうちに到達しました。
その高さは10m以上のところもありました。
ですから、逃げられなかった方々がたくさんいらしたのです。
この地域にすむ方々は津波に備え日頃から訓練をし備えをしていました。
しかし先日の津波はその地域の人たちにとっても、
日本で地震や津波を研究する人たちにとっても、
そしておそらく世界中の人にとっても、
予想をこえた大きすぎる規模のものでした。
その様子を再現するCGはこちらからみることができます。
ここでみることができるのは
日本の内陸へおしよせる津波の様子のみですが、
実際はチリの地震での津波のように、
四方八方へ波が広がっています。
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地震、津波…そういったものを目の当たりにして
失った悲しみを感じるだけではなく、
人間の力では到底抗えない自然の大きな力があるということを、
思い知らされます。
しかしながら私たちは日々自然の恩恵をうけて生きていて、
地震もまた生きている地球の営みの1つです。
悲しみをどこへぶつけたらよいのか戸惑いを覚えます。
大きな被災をされた地域の方々には心からのお悔やみと、
これからがんばっていけるような励ましを、
物心ともに届けていかなければいけないと思います。
そして今回の試練を克服することをもって、
地震や津波といった自然の営みともっと上手にむきあう方法を
みつけていかなくてはいけないと思います。