ひこうきぐも
【ひこうき雲】
白い坂道が空まで続いていた
ゆらゆらかげろうが
あの子を包む
誰も気づかず ただひとり
あの子は昇ってゆく
何もおそれない そして舞い上がる
空に憧れて 空をかけてゆく
あの子の命はひこうき雲
高いあの窓で あの子は死ぬ前も
空をみていたの
今はわからない
ほかの人にはわからない
あまりにも若すぎたと
ただ思うだけ けれどしあわせ
空に憧れて 空をかけてゆく
あの子の命はひこうき雲
空に憧れて 空をかけてゆく
あの子の命はひこうき雲
作詞作曲:荒井由美 歌:松任谷由美
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死ぬことがもし不幸なのだとしたら、
いきものの最後はみな不幸だってことになる。
人の数だけいろいろな死があるけれど、
死のむこうは暗いものではない気がする。
死ぬってことは不幸ではない、そう思いたい。
大切な人を失って悲しく寂しい思いは
とてつもなく大きく涙はずっと流れてしまうかもしれない。
けれど涙をながすこともまた不幸なことではないと思う。
すべてのことは心に刻まれるためにある、そう思いたい。
震災でたくさんのそういう涙があったと思う。
けれどそのほかの場所でも、毎日毎日きっと
いろいろなそういう涙がながれている。
なぐさめの言葉も、はげましの言葉も、
どこか嘘っぽくなりそうで、
たすけてあげることもできなさそうで、
かけようもないようなことがおきている。
そんなとき。
死ぬってことは不幸なのか、
涙をながし悲しむことはなんなのか、
ひとはみな深く悩む。
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