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CHIPPEWA/チペワブーツ専門店の

ブーツワールドです。

 

CHIPPEWAの靴底にある黄色いマーク。Vibramとは何者なのか?

CHIPPEWAのブーツをひっくり返してみると、モデルによって黄色い八角形のマークが入っています。

Vibram(ビブラム)

ブーツが好きな方なら、一度は見たことがあると思います。

実はこれ、CHIPPEWAが作っているソールの名前ではありません。

Vibramという、まったく別のソールメーカーです。

今回はCHIPPEWAを「上」ではなく「下」から見てみます。

Vibramはブーツメーカーではない

Vibramはイタリアで誕生したアウトソールメーカーです。

始まりは1937年。

イタリアの登山家ヴィターレ・ブラマーニ(Vitale Bramani)が、登山靴用のラバーソールを開発したことからVibramの歴史が始まりました。

当時の登山靴では革底や鋲を使ったソールなどが一般的でした。

そこから、

「もっとグリップし、耐久性があり、登山に適したゴム製のソールを作れないか」

という発想から生まれたのがVibramです。

つまりVibramは最初から、

「地面と接する部分」を専門に研究してきた会社

なのです。

現在では年間4,000万足以上

現在のVibramは、世界規模のアウトソールメーカーになっています。

年間生産規模は4,000万足以上。

世界120カ国以上で展開されています。

CHIPPEWA公式もVibramを、高性能ラバーソールにおけるリーダーとして紹介しています。

面白いのは、

CHIPPEWAがVibramを使っている

というより、

世界中の靴メーカーがVibramを使っている

と言った方が実態に近いことです。

でも、Vibramの自社生産施設は世界に4拠点

これだけ巨大なブランドなので、

「世界中に何十カ所もVibram工場があるのでは?」

と思うかもしれません。

ところがVibramが公表している2024年の資料では、自社の生産施設は世界4拠点とされています。

生産拠点を持つ国は、

イタリア
アメリカ
中国

です。

本社はイタリアのAlbizzate。

アメリカではマサチューセッツ州North Brookfieldにも生産拠点を持っています。

中国にも生産拠点があります。

なお、日本にもVibramの拠点はありますが、日本の拠点=Vibramソールの製造工場、という意味ではありません。

年間4,000万足以上なのに、自社生産は全部ではない

ここも面白いところです。

Vibramの2024年資料では、年間のソール生産量は約4,200万足。

一方、自社生産は約1,060万足とされています。

つまり、

「Vibram」と書いてあるソールが、すべてVibramの自社工場から出てくるわけではありません。

Vibramは自社工場だけではなく、生産パートナーを含む世界的な製造ネットワークを構築しています。

そのため、

「Vibram=全部イタリア製」

でもありません。

ここは意外と知られていない部分だと思います。

ではCHIPPEWAのVibramは、どこで作られている?

ここまで来ると気になります。

CHIPPEWAに使われているVibramソールは、

イタリア製なのか。

アメリカ製なのか。

中国製なのか。

これについて調べてみましたが、モデルごとのVibramソールの製造工場までは公表されていません。

そのため、

「CHIPPEWAだからアメリカのVibram工場製」

とは断定できません。

Vibramというブランドは同じでも、生産場所まで全部同じとは限らないということです。

そもそもCHIPPEWAは、一種類のVibramを使っているわけではない

ここが非常に重要です。

CHIPPEWAのカタログを見ていくと、

「Vibramソール」

と一言では片付けられないことが分かります。

例えば現在のCHIPPEWAには、

Vibram Tacoma TC4 Plus

Vibram Thunderstruck TC4 Plus

Vibram Christy

Vibram 360 TC4 Plus

Vibram Alpha Plus

など、複数のVibramソールが採用されています。

つまりVibramは一種類ではありません。

Super DNAには「Tacoma TC4 Plus」

例えばCHIPPEWAのSuper DNAシリーズ。

採用されているのは、

Vibram Tacoma TC4 Plus

です。

CHIPPEWA公式では、アウトドアの地形や高温環境での使用を想定したテクニカルソールとして説明されています。

さらにセルフクリーニング構造を採用。

泥などがソールの溝に残りにくくなるよう考えられています。

Oil & Slip Resistingにも対応しています。

つまりSuper DNAというワークブーツの用途を考え、それに適したVibramが選択されています。

Thunderstruckには専用名まで付いている

さらに面白いのがThunderstruckシリーズ。

こちらには、

Vibram Thunderstruck TC4 Plus

が採用されています。

名前からしてThunderstruckです。

TC4 Plusラバーとウレタンミッドソールを組み合わせた構造で、複数の路面で屈曲しながらグリップすることを目的に設計されています。

耐油・耐滑性能も考慮されています。

CHIPPEWAのブーツを見ていると、

単に「有名だからVibramを付けている」

わけではないことが分かります。

Edge Walkerでは、また全然違うVibram

一方、Edge Walkerシリーズでは、

Vibram Christy

を採用するモデルがあります。

こちらは軽量なブローンラバーを使用。

CHIPPEWA公式では、スニーカーのような感覚を狙ったソールとして説明されています。

同じCHIPPEWA。

同じVibram。

でもSuper DNAとは方向性がまったく違います。

これがVibramの面白いところです。

「Vibramだから滑らない」だけではない

Vibramを見ると、

「滑りにくいソール」

というイメージを持っている方も多いと思います。

もちろんグリップ性能は重要です。

しかし実際にはもっと複雑です。

用途によって、

ラバーの配合。

硬さ。

ラグの深さ。

パターン。

屈曲性。

耐摩耗性。

耐油性。

耐熱性。

泥の排出性能。

重量。

こうしたものが変わります。

つまり、

「Vibramが付いているか」だけではなく、「どのVibramが付いているか」まで見る。

ここまで見ると、そのCHIPPEWAが何を目的に作られているのかまで見えてきます。

なぜCHIPPEWAはVibramを使うのか?

CHIPPEWAは1901年創業。

100年以上にわたりワークブーツを作ってきたメーカーです。

一方Vibramは1937年から、アウトソールを専門に開発してきました。

CHIPPEWAにはCHIPPEWAの専門分野があります。

VibramにはVibramの専門分野があります。

だから、

CHIPPEWAがブーツを作り、足元にはVibramの技術を使う。

これは非常に合理的な組み合わせです。

黄色い八角形そのものがブランドになった

そしてVibramのすごいところは、ソールメーカーなのに一般消費者にも名前が知られていることです。

普通、ブーツを買うとき、

「アウトソールを作った会社はどこ?」

まで確認する人は、それほど多くありません。

ところが、

Vibramソール採用

となると、それ自体が商品の特徴になります。

ブーツを裏返して黄色い八角形を見れば、

「あ、Vibramだ」

と分かる。

部品メーカーでありながら、部品そのものがブランドになっています。

CHIPPEWAは、裏返して見るのも面白い

CHIPPEWAというと、

レザー。

Goodyear Welt。

スチールシャンク。

ロガーブーツ。

ワークブーツ。

こうした部分に目が行きます。

でも今度CHIPPEWAを見るときは、一度ひっくり返してみてください。

黄色い八角形があればVibramです。

そして、その横に書かれている名前まで調べてみる。

Tacomaなのか。

Thunderstruckなのか。

Christyなのか。

Alpha Plusなのか。

実はそこから、そのブーツが何を目的として設計されたのかが見えてきます。

CHIPPEWAを支えている、もう一つのメーカー

CHIPPEWAは1901年からブーツを作ってきました。

Vibramは1937年からソールを作ってきました。

会社も違えば、始まった国も違います。

しかし現在、一足のCHIPPEWAの中で両社の技術が組み合わされています。

しかもVibramは年間4,000万足以上という規模で、世界中の靴の足元を支えています。

CHIPPEWAの靴底に何気なく付いている黄色い八角形。

あれは単なるロゴではありません。

アウトソールだけを約90年にわたって研究してきた、世界的なソールメーカーのマークです。

CHIPPEWAを見るとき、

アッパーだけではなく、ぜひソールにも注目してみてください。

ブーツを裏返すと、また違った面白さがあります。

 

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