白夜行 堀北真希 高良健吾 | こんなもの買いましたseason4 - oasis bootleg ブートレグ ブート

白夜行 堀北真希 高良健吾

天王寺アポロシネマ8にて鑑賞。原作は東野圭吾氏の作品のなかでも渾身の一作で1000ページ近い分厚い内容なのでそれを2時間ちょいの時間のなかにどう収めるのか、ということが気になっていたんですけど正直それ以前の問題だったかなという感想でした。

僕のなかで映画って家でドラマを観てるだけでは味わえないような感動であったり迫力だったりそういうものを無意識に期待しているんですけど、でもこの映画はとにかく地味、そして辛気臭い。あとキャスト的にも地味すぎる、堀北真希、高良健吾、戸田恵子、船越さん意外は誰?という人ばかり。そして原作がそうなんだからしょうがないんだけど、堀北、高良が同一のシーンには出てこないので役者同士が絡むことの魅力で画面にひきつけられないんですよね。

東野氏の映画では過去に容疑者X、さまよう刃と観てきたんですけど容疑者Xの手法、エンターテイメント性を過剰に持たせているほうが実は正解なんだろうなと思いました。さまよう刃やこの白夜行では雰囲気を原作に忠実なものにしようとして逆に面白くなくしてしまっているという感想を持ちましたね。

小説からの変更点を思いつく限りあげると、
・子供時代の場所設定が大阪から埼玉になっている。
・刑事の笹垣に難病の息子がいるという原作にない設定が加えられている。
高校時代の乱交パーティのときの相手のひとり、銀行員だった女と後に亮司が転がり込む薬剤師の女をひとまとめにしている。
・探偵の今枝は出てきた時点ですでに殺されている。
・雪穂が結婚する相手が高宮ではなく篠塚に、そしてその篠塚がヘタレキャラになっている。

などかな。長編の原作を2時間に収めるためにカットされた部分はかなりあるんですけど、でもその割りに子供時代に割く時間の割合がちょっと多かったなと思いました。
あと笹垣の息子が病気で死んでしまうというのは後に亮司とのやりとりをクローズアップさせるための伏線になっているんですけど、でも必要ないように思いました。

最後子供時代の事件の種明かしをするシーンがあるんですけど、あそこで子供時代の雪穂と亮司が一緒に遊ぶシーンはいれないほうがいいんじゃないかな、と思いましたね。なぜなら児童会館で一緒に遊んでいるふたりはほかの子供たちと比べて特異なようにはとても見えないからです。当時10歳くらいのふたりがですよ、警察が懸命に捜査して解決できないようなトリックを、それも咄嗟に思いつくわけがない。その無邪気に遊ぶ場面を入れたことによって廃ビルの事件がお蔵入りになったということのリアリティが薄れるように思いました。そして事件現場からダクトをつたって逃げる亮司の両手は血まみれじゃないですか、絶対ダクト内に血痕が残ってるでしょう。

この作品こそ上下2作にわけて、あと脇を固めるキャストももっと豪華にして観てみたかったです。主役のふたりの演技力はまぁこんなものかなという感じ、全体的にはがっかり度のほうが高かったですね。

映画 白夜行 オリジナル・サウンドトラック
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