1Q84 BOOK 2 | こんなもの買いましたseason4 - oasis bootleg ブートレグ ブート

1Q84 BOOK 2

1Q84 BOOK 2
1Q84 BOOK 2
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村上 春樹
新潮社
売り上げランキング: 241
おすすめ度の平均: 4.0
5 今まででナンバー1の村上春樹作品です。
3 ううむ…
5 ビッグブラザーとリトルピープル
4 何処に向かっているのだろう
4 すさまじく不吉で不気味
毎日、青豆の章と天吾の章をひとつずつ、計2章分ずつ読んで本日読了しました。このBook2では青豆、天吾双方とも物語は大きく動き出しますね。特に青豆のほうは命を張ることになります。

文中の過度な修飾表現に対して自分の中でそこそこ免疫はついてきたと思ってたのですが、それでも一番ええっっ?と思ったのが102ページの「無敵のセックスマシーン」。なんじゃこりゃ、ですよ。あまりに稚拙すぎやしないでしょうか。

性的表現に関してもちょっとすんなり受け入れられる描写ではなかったなぁ、まず、青豆が暗殺するおそらく某カルト教団のあのひとをモチーフにしたと思われる「さきがけリーダー」の独白。ときどき体が硬直して動けなくなる、しかしそのとき勃起して、そのとき自分の周りにいる巫女的役割の10代(おそらく前半)の少女と後継者を作るために交わる、という内容。リーダーのいる世界のなかでそれは神聖なる行為なんでしょうけど、外側から見れば単なる淫行じゃないですか、もちろんその理由で青豆は暗殺を決意するのですが、そのリーダーの独白によって意思がぐらつかされるんですよね。それにそのさきがけリーダーが遠くにあるものを動かしたり、青豆にしか知らない事項を見透かすことができたりと。通常の人間の能力を超えた存在として描かれているのも、あの人をモチーフにしてそんな神聖な存在として描いたらいかんでしょう、と思いました。まぁフィクションと現実をごっちゃにしてはいけませんけどね。

もうひとつは、天吾とふかえりとの交わり。30手前の男が17歳の少女と交わり、行為のなかで、自分が10歳の頃、青豆に手を握られた場面に意識がとぶという内容なのですが、別に「激しい射精がひとしきり続いた」、とかそういう記述いるかなぁ?という感じ。こちらもやはり交わるということが天吾に青豆のことを思い出させるための必要かつ神聖な行為として捉えられてるんですよね。

あと、前作からワードとしてあったリトル・ピープルの描写についても詳しく表現されてきてます。Book1を読んだときの僕のイメージではスターウォーズのイウォーク族的な毛むくじゃらな生物を思い描いてたんですけど、どうやら白雪姫の7人の小人イメージが正しいようです。あと、天吾が手を加えた「空気さなぎ」のおおまかなあらすじについても青豆が出版された本を読むという展開で読者も知ることになります。これはBook1から気になっていたところなので、ここで明らかになって良かったなと思いました。実際空気さなぎのなかに人が入っているという展開、しかも単に自分の分身とかでなく、過去に会った人物まで入っていたりといよいよファンタジー色が強くなってきたな、というところですね。

そして青豆と天吾の再会がほんとご都合主義だなと思いました。いや、まだ青豆から一方的に認識しただけで天吾からは気づいてないだけマシかも。

あと、この本を読んで「抽斗」が「ひきだし」と読むということを初めて知りました。

すでにBook3も手元にあるのでこれから読んでいきますけど、のめりこむほどに惹かれてるわけではありませんね、ある程度距離を置いて読んでいくという感じです。