幻夜 (集英社文庫 (ひ15-7)) | こんなもの買いましたseason4 - oasis bootleg ブートレグ ブート

幻夜 (集英社文庫 (ひ15-7))

幻夜 (集英社文庫 (ひ15-7))
東野 圭吾
集英社
売り上げランキング: 2902
おすすめ度の平均: 4.0
2 引っ張ったわりに…後味悪い作品
5 百夜行と比較して楽しめる
4 読み応え
4 おいらも美冬の術中に。
4 雅也の揺れる想いに共感
白夜行の手法を踏襲した作品。これまた分厚い、780ページ。前作との繋がりもほのかにあります。今回も美冬と雅也というふたりの男女を軸にストーリーが進んでいくのですが、白夜行のふたりがどちらとも達観したような性格で彼らの内面視点の描写がなかったのに対し、今作では美冬のみがそういう描かれ方をしています。雅也視点の描写は最初美冬と出会うところなどで存在するんですね。雅也は美冬から同志と言われながらも結局は美冬に操られているだけであることを徐々に悟っていく、しかしながら今更後戻りできない、一方美冬は雅也の力を借りながら地位や名声を手に入れていきます。白夜行に比べるとストーリーの着地のしかたは納得のいくものでした。でも話の面白さに関して言えばやや劣りますね。やっぱり白夜行のほうは小学生から30歳くらいまでのかなり長い期間で話が構成されていたからかな。阪神大震災をストーリーのきっかけにしているところなどは今回も実際におこったことと小説とを重ね合わせることでリアルさを上げているのかなと思いました。