片想い (文春文庫) | こんなもの買いましたseason4 - oasis bootleg ブートレグ ブート

片想い (文春文庫)

片想い (文春文庫)
片想い (文春文庫)
posted with amazlet at 09.03.09
東野 圭吾
文藝春秋
売り上げランキング: 5126
おすすめ度の平均: 4.0
3 東野作品としてはコクがないかも
4 性同一性障害について考えさせられました。
4 予想を裏切られるが、壮大な片想い…。
4 代表作とは言えないだろうけど
4 結局ジェンダーから抜け出せない
傑作というよりも意欲作というところかな。普通このタイトルから連想する内容とは全く違いますね。性同一性障害とアメフト、この2つをよく理解できている人はかなり数少ないと思うので、ちょっと共感性には乏しいかな。まず、登場人物はかつて同じ大学のアメフト部に所属する部員とマネージャーなのですが、それぞれの性格が当時のポジションになぞらえているので例えば「クォーターバック」がどのような役割かよく知らない僕からしてみれば、文中一応の説明はしてくれているものの、やっぱりピンとこないというか。性同一性障害についても当時の女子マネと久しぶりに再開すると男の格好をしていた、というところからストーリーが始まるのですが、まずこの設定自体を自分の中で共有できないんですよね。ウソの共有がしづらいです。で、結局この「美月」という女子マネのジェンダーがどっちで男が好きなのか、女が好きなのか。結局のところ男女の要素が五分五分の両刀なので、誰と誰が繋がっていて、というのが途中で非常にこんがらがってきました。実際の性同一性障害のかたはそのあたりはどうなのか、というのがちょっと気になりましたね。その日によって今日は男の気分、とか女の気分とかあるのかな、と。それまでの自分の解釈としては今の自分の体の性と心の性が違っていて、心の性のほうに体を変えたいのだ、というふうに思っていたので、必ずしもそうではないんだなと思いました。ストーリーについては、特に前半で特にそれほど描写されてない人物にスポットが当たっていったので後半から最後の展開にそれほど引き込まれるものはなかったです。それよりも上記で述べたことのほうを考えさせられました。