レース形式としては2年ぶり、鈴鹿サーキットでは初めてのエントリー。
鈴鹿サーキットは、今年に初めてライセンスを取って練習を開始。
数々の問題を抱えては克服してきたが、遂に車体の限界が見えてきた。
当然、自分のスキルを上げれば同じ限界のマシンでも上手く操る事が出来るのかも
知れないが、まだまだ成長が必要な自分にとっては大きな壁ともなり得る。
レースウィークの7/10に最後の練習へ。リアサスの再セットと、キャブのニードルの変更をし、
自己ベストとなる29秒4をマーク。
しかし、ニードルセットは半ば予想通りの変化。開けしなの1/8~1/4が薄すぎて、パーシャル領域で息つく。
これはもう吊るしのニードルでは改善出来そうに無い事が分かったので、元の一番良い状態にリセット。
リアサスも、プリロードギリギリまで閉めたので、動きがあまりよくなく、これも半回転程戻しておいた。
この状態で、前日の特スポに挑む事に。
そして中一日挟んで再び鈴鹿入り、特スポで走行。
感触は今までで一番良く、ここでさらに自己ベストを更新、29.0秒をマーク。
次の周、いよいよ28秒台も見えたというところで、前車が目の前でクラッシュ、一気に気持ちは
萎え敢え無くピットイン。
2本目の特スポは、クリアラップも無く、何処かで詰まっていたが、30秒アベレージを保ちながら周回が
出来た。この枠は29.4がベストラップとなった。半ばレースを意識した抜き方もしてみた。
とにかく出来る限り引かないようにモチベーションを保って走ったら、1枠丸々連続走行していた。
9周をほぼ全力走行出来た事になるので、本番は大丈夫そうだ。
そういや、2本目の時は、お腹を壊した状態で走行していたが、特に問題無かった。(笑)
走行が終わってから、また痛くなってきたが。。
いよいよレース当日。予選は正午あたり。少し雲行きが怪しい。
朝の車検も問題なくパス。
何故か気持ちは落ち着いている。たまにそわそわしていたが、モトレボの時ほど緊張感は無かった。
寧ろ、ずっと眠かった・・。
いよいよ予選の時間。緊張感は殆ど無かったが、タイヤを久しぶりのピレリに履き替えたので、挙動になれるのに少し時間がかかったので、最初のクリアラップの時に力が入ってしまい、結局は29.4秒止まり。
4周目からは他車に引っかかり、一度ピットインするも、スロットルに軽微なトラブルが発生して
タイムは出ず。
結果は20番手。
フレッシュタイヤを使ったにも関わらず、タイムが伸びなかった事が少し悔しかったが、全ては決勝で、と
思い気を取り直す。
・・が。
バケツをひっくり返した様な雨。
10数分ですぐに止み、急速に乾いていく。
これなら何とかいけるか!?
・・3時間経過。
ほぼ乾いている。
しかし、雨が降ったり止んだりで、完全には乾かない。
そんな中、いよいよ決勝、コースイン。
サイティングラップでは、レコードラインはほぼ乾いていた。
初めての鈴鹿のグリッド。なんだか感無量だ。
不思議とレース時の緊張はない。
ウォーミングアップ開始。
また降って来た・・・。
グリッドに付く。
妙に落ち着いていた。
レッドシグナルが点いてからゆっくりとギアを入れる。
ブラックアウト!
慎重なスタートだったが、寧ろ良かった方かも。
1コーナーでは、ウェットだったのもありかなり慎重になった。
何台かに抜かれた。
まだフルウェットではないので、スロットルを大きく開ける事と、ある程度の突っ込みは自信があったので、少し抜けた。
暫く、前を追いかける。
4周目辺りでずっと目の前を走っていた人をパス。
しかし、5周目辺りから、雨がきつくなり、急にリアのグリップ感が無くなった。
当然ペースも急激に落ち、再びパスされた。
いや、もう生きた心地がしないくらい。ピレリのSCは、とても雨に弱く、非常に疲れる。
完全に守りの走りにスイッチした。
今回は、自分のカテゴリーC2クラスが、自分だけなので、完走さえすれば表彰台。
とにかく、残り周回は大事に走った。
7周がものすごく長く感じられた。
ようやくチェッカー。このコンディションの中、転倒者が1人もいなかったことは、素晴らしい結果だ。
結果は11位。予選よりも大分上に行けた!
取り合えず、目標は達成できたが、ものすごく不完全燃焼だった。
やはり、このタイヤでウェットを走るのは、とても危険でレースにならない事を改めて知った。
せめて、ナンバー付きでもレース形式では、レインタイヤの許可が欲しいところだ。
まあでもコンセプトが、公道を走るバイクでレースっていう事だから、難しいやろな。。
しかしながら、今まで短期間で集中して練習が出来たので、収穫は非常に多かったと思う。
また、かなり危険な状態といえど、丁寧なマシンコントロールなど、
経験が少ない自分にとっては有益だったかもしれない。
今回、資金的にもかなり無理をして参戦したので、今年中の参戦はほぼ不可能と思われるが、
せっかく得た感覚が残ってる間に、練習だけは続けておきたいと思う。
話は逸れるが、今回、FUN&RUNのパンフレットに載っている、選手のインタビューみたいなのがあるが、
それの取材を受けた。RC30ってのがやはりインパクトがあったらしい。
しかし、今サーキットを走っている30号は、中身の整備で精一杯で、外見はホントボロっちい。
写真をバシャバシャと撮られるたび、少々恥ずかしくもあった。
自分も、いちバイク整備士でもある。
マシンも持ち物も、もう少しスマートでありたいと改めて思った。
もうちょっとキレイかったら、見栄えも印象も良かったろうに。
次レースする時は、もうちょっとそういった所にも気を使ってあげようかとも思った。
しかし、今回は天気が非常に荒れて全クラスにわたって難しいコンディションだったので、
皆さん大変だったと思う。次にエントリーした暁には、ドライで勝負したいところだ。
お手伝い頂いた方、応援して頂いた方、参戦された全ての方々、お疲れさま&有難うございました。
楽しいひと時を過ごせ、感謝しております。
レース動画こちら
(カメラが壊れ3周目まで)