世紀の日米モンスター対決映画『ゴジラvsコング』の公開が伸びてしまいました。
残念無念です・・・
ブラック・ウィドウも007も・・いつになったら観れる事やら・・・・

 

『ゴジラvsコング』は既に海外では公開されていて、評判も上々のようです。
1962年に日本で制作された『キングコング対ゴジラ』のリメイク・・・と言っていいのかな?・・・・まあ、楽しみが先送りになっただけなので我慢しましょう。

 

 

ビッグ・ネーム同士の対決モノというのは、話題性は抜群だし、興行収入も大いに期待できるので映画制作サイドとしても力入れるのでしょう。
記憶に新しいvsモノといえば・・『バットマンvsスーパーマン』あたりでしょうか。
『アベンジャーズ』はvsモノと呼べるか難しいところですが、『シビルウォー』はキャプテンアメリカvsアイアンマンと言っていい内容だと思います。

 

もちろん微妙な評価に終わったvsモノも多々・・・・
『貞子vs伽椰子』『フレディVSジェイソン』『座頭市と用心棒』あたりが思いうかびます。

 


日本では怪獣映画の他にアニメでもvsモノが数多くあります。
おそらく元祖は『マジンガーZ 対デビルマン』かと・・
私は小学生の時・・友達数人と劇場へ観に行きました。当時としてはかなり画期的な試みで、ワシら小学生男子の間では大いに盛り上がりました。
片やロボット、片や悪魔という異種格闘レベルの対決ですが、どちらも東映作品で原作者が同じでテレビ放送時期もほぼ同じだったので実現したのでしょう。

 

近年では、『名探偵コナンvsルパン三世』や『サイボーグ009vsデビルマン』など、もはや原作者の枠まで超えたコラボまで実現してるようです。

 

 


さて、前置きが長すぎましたので本題に・・・・・
ビッグネーム対決モノ映画の名作のひとつに、2004年に公開された『エイリアンvsプレデター』があります。
その映画の冒頭―
衛星から地上を監視する施設の研究室の場面・・
ほんの一瞬ですが、職員の観ていたテレビにモノクロの何やら古い映画が映っているのを確認できます。
この映画の正体が解る人は、よほどのレトロ怪奇映画ファンか小説版エイリアンVSプレデターを読んだ人だけでしょう。

 

これが今回紹介する『フランケンシュタインと狼男』です。

 

『フランケンシュタインと狼男』

1964年制作 アメリカ 監督:ロイ・ウィリアム・ニール モノクロ作品
キャスト  ロン・チェイニー・Jr./パトリック・ノウルズ/イローナ・マッセイ/ベラ・ルゴシ

 

ユニバーサル映画が制作する怪奇映画の2大看板モンスターが激突する作品。
フランケンシュタイン映画としては五作目、狼男映画としては二作目になります。
ビッグネーム対決映画の元祖とも言われてるそうな・・

 

悪魔の呪いによって不死の人狼となったローレンス・タルボット―
一度は死の眠りについたかと思われた彼だったが、墓荒らしの愚行で再びこの世に甦ってしまう。
満月の夜になると狼男に変身して自分の意志とは関係なく殺戮をくりかえしてしまうタルボット。
何とか事態を打開するため、彼は以前頼ったことのあるジプシー老女のマリーヴァに再び助けを求める。
マリーヴァには一人だけこの事態を解決できる人物に心当たりがあった。
それは生と死の禁断の領域に足を踏み入れ、ついには人造人間を創造した天才科学者、『フランケンシュタイン男爵』だった―


物語としては・・特に特筆すべきものはありませんが、モノクロの怪奇世界映像は独特の味があると申しましょうか・・こういう古い怪奇映画を観て、恐怖におののいていた時代に想いを馳せるのも一興かと思います。

 

ユニバーサル映画のモンスターと言えばもう一人忘れてならないのがドラキュラ伯爵―
自分の子供の頃には『ドラキュラ対フランケンシュタイン』という映画がテレビでわりと何度も放送されてました。内容は・・ちょっとSFっぽかった記憶があります。
『吸血鬼ドラキュラ対狼男』という映画も実在するらしいです。

子供時代の私は人一倍ビビりで、ドラキュラや狼男の映画をテレビで観て震えあがってたクチでした。縁日でさんざんだだをこねて買ってもらった十字架のペンダントを握りしめて眠った・・・なんて想い出も・・
ちょっと懐かしいですなあ

 

 

そんな私も・・中学生の時、平井和正先生の『ウルフガイ』シリーズに出合い、狼男のイメージがガラリと変わりました。
さらにウルヴァリンなんかの影響もあって・・
今ではすっかり『狼男=不死身のスーパーヒーロー』という認識になってます。

吸血鬼は今じゃラブロマンスの主役に昇格してますからねえ・・時代は変わっちまいましたわ

 

 


ゴシックホラーの定番・・・夜中の墓荒らしです。なんか妙にワクワク?

 

これまた定番のわけのわからん機器が並んだマッドサイエンティストの研究施設

レトロホラーの中では、私はマッドサイエンティストの出てくるSF風味の作品が好きでした・・・蝿男みたいなヤツとか
現在と比べるともちろんチープな特撮だけど、モノクロ映像にはそれがマッチしてる?
ハエ男は瞬間移動装置のトラブルで頭部が蝿になっちゃう科学者の物語なんだけど、何作か制作されたハエ男映画の一つに・・
ラストにハエ男のもう片方・・つまり頭部だけが人間のハエがクモの巣に引っ掛かって「助けて~」と叫んでるシーン・・・怖かったなあ・・