マリ・ウイルソンの3CD BOXが届きました。
知らない人からすると、昔のソウルのクイーンだった人のCDかって、片付けられそうですが、わざと60年代風にして、英ニューウエイブのジャンルから1983年頃に登場しました。
作家のテディ・ジョーンズ(=トット・テイラー)とトニー・マンスフィールドのプロデュース、ビーハイブヘアの彼女の三位一体が、ここでいうマリ・ウイルソンであって、1992年の2枚目のマリ・ウイルソンは、ジャズシンガーとなり、ビーハイブヘアはなく、裏方のメンツも代わり、ビートの効いた音楽はもうそこにはないのです。
このCDの中にあります「Let's make this last」は、デビューから1、2年が経った頃に、このシングルが登場し、意味深なタイトルだと思ったら、ここで一旦幕を閉じた形となったのです。
当時のシングルは、80年代のリミックスブームで、12インチシングルレコード(レコードサイズ)でした。簡単に言うと音が長いスタイルでした。
意外なことに、日本での先駆けが、さだまさし「親父の一番長い日」だったんですね。リミックスとか、ダンスとか関係なく、ただただ歌が長かったバージョンでした。
80年代のリミックスブームとは、バブリーな兆候だったのではないでしょうか。
当時、一世風靡だったプロデューサーのトニー・マンスフィールドは、噂によれば、a-haの「テイク・オン・ミー」を手がけたなんて話もありましたが、数年前に登場した「Hunting High and Low」には、バージョン別が入ってます。
ここで聴くと、ヒットした「テイク・オン・ミー」の音と、歴然と違うことがわかり、これ以降のトニー・マンスフィールドを聞くことがなくなったのは、力量の差を思い知らされたということなのでしょうか。
この3CD BOXを機に、当時のマリ・ウイルソンのYouTube動画を観てると、ステージ上の女性バックコーラスのひとりに、ジュリア・フォーダムがいます。
セールスからみると、マリ・ウイルソンを超えてると思うのですが、そんな下積みがあって成功したんだと。
3CD BOXには、聴いたことのない(未発表?)リミックスバージョンがあって、ファンからすると買わないわけにいけない代物なわけですが、ここに入ってます
「Ain't That Peculiar」は、「Let's make this last」の前に出た3曲入りシングルでした。
この中の一曲「Use Him」だけが、3CD BOXに入ってないことに気が付きました。好きな曲だっただけにちょっとショック!