本日、「東京フィルメックス」という国際映画祭が開幕されました。
過去に「アカルイミライ」(黒沢清監督)などをいち早く紹介するなど、なかなかよい作品が扱われている映画祭です。
今回の特集上映は、内田吐夢、ガイ・マディン、ボーディ・ガーボルの三監督の作品。
お好きな方は、是非足をお運びくださいませ。

さて、今回、勝手に目玉だと思っている作品があります。
それは、タイの映画「トロピカル・マラディ」です。
お、聞いたことがあるぞ。
そう思われた方、かなり映画がお好きですね。
カンヌ映画祭で審査員賞を受賞した作品です。
カンヌでは賛否両論を巻き起こしたようですが、審査員のベスト作品に選ばれるという最高の栄誉を受け、タイの作品としては初のカンヌ受賞作品となりました。
愛し合う2人の青年の日常が、予想もつかない奇怪な物語へと展開するストーリー。
監督は、アピチャッポン・ウィーラセタクン。

そして、もう一つ気になる作品が、「カナリア」
「黄泉がえり」の塩田明彦が監督。
カルト教団に属していた子供の"その後"を描く意欲作。
祖父に引き取られた妹を取り戻そうとする少年と、偶然その少年に同行することになった少女の旅をつづる作品です。

最近、子供がさまざまな事件にまきこまれています。
彼らは私たち大人のエゴの犠牲になっているような気がしてなりません。
日本のカルト教団で集団生活を送る子供たちがいることは、ニュースやドキュメンタリーなどで知っています。
彼らの中には、親の信仰心の犠牲になり、義務教育さえ受けられない子供たちもいるのです。
彼らは、いったいどんな成長をとげるのか。
その身に受けた経験をどう消化していくのか。
子供が関わったさまざまな事件を耳にするたび、彼らの未来を案じずにはいられません。
その不安な気持ちに対する答えの一つが、この「カナリア」にはあるかもしれない。
そんな期待を持っています。

23日開かれるシンポジウムでは、北野武や是枝裕和、塚本晋也がパネリストとして登場するなど、イベントも豪華。
興味のある方は、まずは公式ホームページへどうぞ。

東京フィルメックス ホームページ

それにしても、タイの人の名前って、やたら長いっすね。

merino