ごぶさたです。merinoです。

友人の結婚式に出席するため、北海道は帯広に行ってきました。
写真は、十勝の快晴の空です。
こんな抜けるような青空のことを、十勝では「十勝晴れ」と言うのだそうです。
どこまでも広く続く空は雲ひとつなく青く晴れ渡り、暗く湿りがちだった私の気分もだいぶ晴れ模様になってしまいました。
お天気の力って偉大です。
まぁ、友人夫婦の幸せを目にしてハッピーだったということもありますが。

さて、今回は温泉のお話。

十勝では、「モール温泉」と呼ばれる国内唯一の珍しい泉質の温泉が湧きます。
一般的に温泉というのは、鉱物性の温泉です。
ほとんどが火山の影響を受けた温泉なわけですが、十勝平野に火山はありません。
このモール温泉は、世界的にも稀有な植物性の温泉なんです。

広大な十勝平野の地中には、太古の昔に浸み込んだ熱水が隠されています。
その熱水が、ビートなどの堆積してできた地下の植物堆積層を通って湧き出してきます。
そのため、植物成分がお湯の中に溶け出し、天然の保湿成分豊かな泉質となるのだそうです。
お湯の色は淡い茶色で、よく見るとお湯の中に茶色い沈殿物が見られます。
温度は高すぎず、また「まろやか」と言いたくなるほどのやわらかいお湯で、ゆったりと入浴を楽しむことができます。
merinoもついついバイブラを勢いよく楽しんでしまい、もみしだかれた背中の贅肉付近が筋肉痛になるという稀有な経験をしてしまいました。
あれを毎日続けたら、きっと背中に生えた豊かな羽のような脂肪も、少しは鳴りを潜めてくれるかもしれないと思ったりしています。

かつて、植物性の温泉は世界に二つしかないと言われていました。
一つは、十勝川温泉のモール温泉。
そして、もう一つはドイツのバーデン・バーデンです。
ドイツのバーデン・バーデンと言えば、ローマ時代が起源の世界的に有名な温泉地。
「黒い森」と呼ばれるシュワルツワルドの麓に位置していますが、古代ローマ軍もきっとその深い森の色を見つめながら旅の疲れを癒したことでしょう。

十勝を含めた北海道は開拓者の夢の地でした。
日本全国から集まった開拓者のうち、十勝の観光開発に夢をかけた人々がが、温泉が出ることを信じて土を掘り続けました。
火山のない土地に温泉は湧かないという常識に挑戦し続け、1934年に温泉を掘り当てたのだそうです。
温泉が湧き出たその場に居合わせた人々の気持ちに思いを馳せながら、ちょっぴり浪漫に浸りつつ、十勝川の見える露天風呂に入ったり。
こんな素敵な温泉に連れて行ってくれた友人に、感謝感謝の夜でした。

やっぱり温泉っていいっすねー。

merino