17歳のカルテ...GIRL,INTERRUPTED C.E.製作総指揮・主演:ウィノナ・ライダー
出演:アンジェリーナ・ジョリー
※共演のアンジェリーナ・ジョリーは、アカデミー賞とゴールデングローブ賞の助演女優賞を受賞している。
思春期の熱に浮かされるかのように、反社会的行為、自殺念慮にとりつかれた少女が、病名も聞かされぬまま精神病棟に入院をさせられ、そこで出会う少女たちと友情をはぐくみ、最後には自らの力で病気を克服し、病棟を去るまでの期間を、少女たちの視点で綴る。
話題作でしたから、一度は見たいと思っていました。
昨今の流行とも言えるボーダーライン・パーソナリティ障害を抱えているとされるウィノナの演技は自らのとまどいをベースに演じているようで、ハデではないがとてもリアリティのあるものでした。
かたや、反社会性パーソナリティを患うとされるリサを演じるアンジェリーナ・ジョリーは押しの強い存在で、ウィノナの好対照としてうまく機能しているように思う。
病棟で生活するそれぞれに異なる病があり、異なる悩みがある。
その小さな問題が複雑に絡み合って、ある日大きな問題が発生してしまう。
このようなことは、条件は違っても日常でも起こりうる事件。
その緊迫感には胸を締め付けられるものがありました。
昨今、「喪失の心理学」=「グリーフ・カウンセリング」などというキーワードが重視されているようです。
身近なたいせつな人を失ったことにはじまり、たいせつだったものを失う、仕事を失うなど、ある種挫折感を伴うナイーブな問題です。
この病棟にいる少女たちが抱える問題は、根っこにこの「グリーフ」(悲しみ)があるように思うのです。
失ってしまったものを、取り戻せない、あるいはいつまでも固執する、失っていることに気づいていないなどなどなど。
そう考えるととても人ごとではなく、観客というポジションから一歩前へまきこまれるようにして見続けました。
自分に起きていることを知りたい。
どうしたらそれを克服できるのか知りたい。
そんな叫びが聞こえる映画でした。
機会があったら、喪失の心理学についてもご説明します。
merino