1件目は、浄土真宗大谷派のお寺さんが管理する霊園。
子どもの頃に家族でよく出かけた広い公園に隣接しており、公共交通機関ではやや不便な地だが、わが家からは車で20分ほどの距離にある。

妹とは現地で待ち合わせ。
ブーンと車を飛ばし、石造りの立派な門を抜けると、広い駐車場と管理棟が見える。駐車場で車を降りると、抜けるような青空が広がっていた。

わあ、気持ちがいい。

こちらも広い広い墓地を見渡せば、公園の森を借景として空と木しか見えず、近くにあるはずの住宅や工場は気配も感じられない。
管理が行き届いていて、ゴミなどもちろん落ちていないし、そこここで手入れされた草花が揺れている。
あ、苺。え、苺?…おや、レモンもある。なんだなんだ、苺ジャムでも作るのか。

ぶらぶらしていると、妹が合流。そのまま、担当の方に墓地を案内していただく。
普通のお墓、粉骨して納める樹木葬、骨壺のまま納める樹木葬、合葬墓。
構内を見て回り、これがいいんじゃない?と妹と意見が一致したのは、マンション型の樹木葬だった。光の加減でキラキラ光る、淡いピンクの石でできた、5階建てのマンション型。その隣にすらりと伸びるハナミズキ。さやさやと揺れる草花。
マンション内の個室には、骨壺を奥に3つ並べて入れることができ、40cm四方の扉のプレート部分に文字やイラストが刻めるようになっている。扉の前には線香台と花立て。

霊園そのものの雰囲気も素敵。墓地も素敵。永代供養で未来も安心。

いやもう、ここでいいんじゃない?ここにします、と言いかけて、即決を躊躇った理由はふたつある。

ひとつめは、お墓マンションの現在の空き部屋が、最上階と1階だけだったこと。
母が墓参りをする際、頭上に手を伸ばすか、しゃがみ込むかをしなければならないのは、あまり望ましくない。目線の高さのお部屋が空いていればなあ。

ふたつめは、お値段。
えー、漠然と申し上げてもわかりにくいかと思いますので、具体的に記載しますね。
マンション1階部分がおよそ100万円。階がひとつ上がるごとに、プラス12万円。元値はもっと高額なところ、なんやかんや割引があっての、このお値段である。
ううむ、相場がわからないので何とも言えないが、わからないだけに、他と比較しほうがよい気がする…。妹も同意見。

1週間仮予約ができるとのことだったので、とりあえず1階部分を押さえてもらい、次の霊園に向かうことにした。
(あと2件回るよ)